富士通のノートPC「FMV-BIBLO」シリーズには、B5以下のミニノートとして、Transmetaの低消費電力CPU「Crusoe」を採用した「LOOX」がラインナップされている。2001年冬に登場したLOOXの新モデルは、ボディデザインを一新してフルモデルチェンジを図った。
AirH”INとEthernetの二者択一
2000年9月に発表された初代機から約1年、「FMV-BIBLO LOOX」がボディデザインも新たにモデルチェンジした。LOOXには、DVD-ROMドライブを搭載した「Tシリーズ」と、より小型・薄型・軽量をモットーとする「Sシリーズ」の2ラインナップがある。この構成は最新モデルでも変わらず、それぞれCPUが強化され、TシリーズはDVD-ROM/CD-RWのコンボドライブ化、Sシリーズはより一層の軽量化が図られて登場した。ここでは、モバイル指向の強いSシリーズを紹介しよう。
「LOOX S8/70W」にはAirH”INが内蔵されている。メール着信を告げるインジケータは、ボディを閉じていても分かるようにボディ外側に点灯する。 |
本体上部パネルの左側にはAirH”のインジケータが埋め込まれており、電波状況や接続状況、新着メールの有無が本体を閉じていてもLEDの点灯で確認できる。また、インジケータの内側にはメーラを一発起動できるボタンも用意されている。
メールをこまめに定期チェックする設定にしておけば、手動受信するまでもなくメールが届くようになるうえに、つなぎ放題のAirH”なら接続料金を気にする必要もない。仕事などで頻繁にメールのやり取りをするユーザーには、魅力的なポイントだろう。また、オンラインサインアップ用のユーティリティが用意されているので、購入当日からすぐに回線契約を結ぶことも可能だ。
もちろん、ほかのキャリアを利用したいユーザー向けに、AirH”INを内蔵しない「LOOX S8/70」も用意されている。AirH”INを内蔵しない代わりに、S8/70の背面にはEthernetポート(10BASE-T/100BASE-TX)が用意されている。
AirH”INとEthernetポートが排他装備になっているため、残念ながらS8/70WにはEthernetポートが用意されていない。アナログモデムポートを省略してでも、標準装備にしてほしかったところだ。
背面にはUSB×2、アナログモデム、外部モニタ出力(専用端子)が並ぶ。AirH”INを内蔵しない「LOOX S8/70」には、USB携帯電話接続ケーブルが同梱される。 |