まず、Do Linux!の流れを簡単に見てみよう。
- パソナテックによる説明会とDo Linux!受講のための試験
- レッドハットによるRHCEコース(全5日間)
- テンアートニによる実践コース
- 就業
というステップになっている。
今までDo Linux!説明会に参加した人は239名、そのうち41名が合格し、Do Linux!を受講するに至っている。Do Linux!の定員数は1カ月に10名なので、この人数になるわけだ。後述するが、来年はもう少し参加枠を増やしていく予定だという。
この41名の方々の経歴だが、
- ネットワークエンジニア……35%
- SE/プログラマ……50%
- サポートエンジニア……10%
- インストラクター……5%
という形になっている。さらに参加前に持っていた資格を調べて見ると、
- オラクルマスター……10%
- CCNA(CISCO CAREER CERTIFICATIONS)……10%
- MCSE(Microsoft Certified Systems Engineer)……15%
- 情報処理……30%
このほかの資格を取得されている方もいたそうだが、おもにこの4つを持っている人が多かったそうだ。
平均年齢だが、
- 29.3歳
となっている。最年少が24歳程度で、最高齢が38歳あたりだという。
男女比は
- 男性……90%
- 女性……10%
という結果だ。パソナテックといえば、IT系人材サービス会社大手といったイメージだが、女性エンジニアの在籍数も多い。Linux関連企業の女性比率は定かではないが、パソナテックによると、女性エンジニアそのものの比率は決して低くないとのこと。今後女性のパーセンテージが上昇する可能性は高い。また、女性の技術者は技術力や職業意識が高い方が多く、こうした人達が参入することによる活性化も、パソナテックは期待している。
次にRHCEの合格率だが、これは
- 90%
である。ほとんどの方が合格したといってもいい。もっとも、Do Linux!に参加することが決定している時点で、第一関門の試験はクリアしているわけだから、この合格率もある意味当然といえるだろう。
就業決定率だが、これはやはり人材サービス会社の本領発揮というわけで、
- 100%
である。この中で正社員と派遣社員の比率は
- 正社員……45%
- 派遣社員……55%
となっている。就業先の企業は、SI会社からハード/ソフトウェアメーカー、通信、インターネット関連企業と幅広い。具体的な名前は明らかにはなっていないが、当然大手企業も軒並み名を連ねている。もちろん、前回インタビューしたレッドハット(株)も、就業先企業のひとつである。これらの内訳を見てみると、
- SI……30%
- ハードウェアメーカー……20%
- ソフトウェアメーカー……20%
- 通信・インターネット関連……30%
だ。この中で、ベンチャー企業よりも大手企業のほうにより多くの人が就業したという。ベンチャー企業に就業した人は、全体の2割程度だ。その理由は、もちろん本人の希望ということもあるが、ベンチャー企業の場合は年齢が20代前半あたりまでと、若くないと採用しづらいといった面もあるためだ。