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【Do Linux!に迫る】Linuxエンジニアを育成する「Do Linux!プロジェクト」始動間近

2000年05月11日 21時58分更新

文● 吉川

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もっとLinuxエンジニアを

Do Linux!のロゴ画像
Do Linux!ロゴ

 Linuxが世間に認知されてくるにしたがって、Linux関連技術者の不足が深刻になってきた。こうした状況を改善し、Linux市場拡大を目指して登場するのが、Linuxエンジニア育成プロジェクト「Do Linux!」だ。このプロジェクトは、(株)パソナテック、(株)テンアートニ、(株)レッドハットの3社が協力して推進している。実際の開始時期は、6月が予定されている。

 Do Linux!は、Linuxエンジニアとしてのスキルを身につけ、さらに就業先までをサポートしてくれる、個人を対象としたプロジェクトである。その名前からも分かるとおり、コンセプトは「Linuxやろうよ!」であり、「エンジニアの自己実現をサポートする」というものだ。価格は20万円程度で、これは破格の値段といっていい。通常の料金でDo Linux!の全コースを修了するには、約100万円のコストがかかるからだ。この差額80万円は、プロジェクト3社が「Linux市場拡大」のため、それぞれ負担する。Do Linux!はスキルばかりではなく、実際の就業もサポートしてくれるため、人脈面でも有利になるはずだ。



テンアートニ教室風景
Do Linux!の授業風景

 プロジェクトに参加可能なのは、現在のところ毎月10名なのだが、今後は増やしていく予定とのことだ。

Do Linux!の具体的な流れ

 Do Linux!は、以下の4ステップで構成される

  1. 説明会開催
  2. 募集……選抜試験(筆記・面接)
  3. 資格取得……RHCE(Red Hat Certificate Engneer)コース
  4. 育成……テンアートニの実践コース
  5. 就業……プロジェクト参加企業への就業

募集

 Do Linux!を受講するための選抜試験が行なわれる。試験内容は筆記と面接の2つだ。前述したとおり、Do Linux!は法人向けの教育サービスではなく、あくまでもLinuxスキルを身につけたい個人を対象とするプロジェクトなので、やる気のある人は誰にでも門戸を開いている。具体的な参加資格は必要ない。とはいえ、第2段階のRHCEを受講するためには、最低限の知識(TCP/IPの知識やUNIX系OSの基本オペレーション)が必要になってくる。そこで、RHCE受講に不安のある参加者は、PC-UNIX入門のための基礎講習を個人負担で受講可能だ。

資格取得

 第2段階の資格取得では、レッドハットが実施する「RHCE」を受講することになる。ここでは、Intel版のRed Hat Linuxのインストールから標準的なネットワークサービスについて、最後にはシステム管理とセキュリティについて学ぶことが可能だ。

育成

 第3段階として、実際にLinuxやJavaを使ってシステムを構築しているSI企業「テンアートニ」にて10日間の実地研修を行なう。現場に直接入り、プロのノウハウを吸収できる。テンアートニは、日刊アスキー Linuxの連載でもおなじみだが、さまざまなLinuxソリューションを手がけている。すでにRHCEを取得している参加者の場合は、この段階から参加することが可能だ。

就業

 さいごに、パソナテックによる就業先のサポートがある。冒頭でも言ったとおり、現在Linuxエンジニアは常に不足している状態で、人材派遣を行なうパソナテックでは、現存のエンジニアの3倍のオーダーが入ってきている。逆に、こうした現状があったからこそ、Do Linux!というプロジェクトが立ち上がったわけだ。


 以上の4段階を経て、Linuxエンジニアとしてのデビューを果たすことになる。Do Linux!は、受講しようとする人の知識やスキルよりも、やる気を大事にするプロジェクトである。Linux市場を広めていこう! という人間こそ、Do Linux!がもっとも求めている人材なのだ。

 プロジェクトを推進するパソナテックは、今後ますますLinuxのニーズが高まると考えている。市場が急成長し、今後長期にわたって“メシのタネ”となるLinuxについて、プロとしてのスキルを身につける機会がまたひとつ広がったといえるだろう。

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