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【Do Linux!に迫る】(その10) Linux技術者インタビュー

2001年02月11日 22時52分更新

文● 吉川

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Do Linux!ロゴ



野尻氏写真
ソフトバンク・コマース(株) マーケティング本部 SBSP事業推進部 セキュリティ・ネットワーク販売推進課 野尻佐智子氏
本シリーズでは、Do Linux!参加者へのインタビューを数回掲載してきた。そこでお答えいただいた方は、プログラマだったりシステム管理者だったりと、もともとエンジニアである方が多かった。ところが今回登場していただくのは、前職はパソコンのインストラクターである。Do Linux!をきっかけにLinuxエンジニアに転身し、派遣のエンジニアとして就業、さらには現在正社員として活躍されている方だ。ソフトバンク・コマース(株) マーケティング本部 SBSP事業推進部 セキュリティ・ネットワーク販売推進課の野尻佐智子氏である。

実は野尻氏、3~4年前からのLinux(Debian GNU/Linux)ユーザーでもある。また、日刊アスキーが取材用に使っているPalmのPortable Keyboardにいち早く反応して「それ、いいですねー」と仰るあたり、結構濃ゆい人とお見受けした。

プライベートでDebianユーザーだったとはいえ、Do Linux!以前はエンジニアではなかった野尻氏。まずはそのプロフィールから聞いてみた。

[日刊アスキー] まずはプロフィールからお聞かせいただけますか?
[野尻氏] もともとは不動産関係の仕事をしていました。けれども、だんだんパソコンに興味を覚えるようになって、パソコンのインストラクターに転職しました。MOT(Microsoft Official Trainer)を取得して、4年ほどMicrosoftのWordやExcelをパソコンスクールで教えていました。
今はセキュリティ商材、たとえばCheckPointのFireWall-1や、それを載せたノキアというアプライアンスの技術も担当しています。
[日刊アスキー] では、インストラクターからいきなり技術者に転身したということですか?
[野尻氏] そうです。ただし、それまでに3~4年は自宅でLinuxを触っていたのと、パソコンスクールでレンタルサーバ事業を立ち上げるにあたってのサーバ構築を担当しました。始めたころは まだこんなにブームになる前だったのですが、自分で本を買ってきて、一生懸命勉強しました。そうしているうちに、技術に興味があるしネットワークにも興味があるしで、技術者として働きたいと思ったのです。でも、就職情報誌で探そうとしたときに、自分の履歴/職歴は技術者ではないですし ― インストラクターを技術で取ってくれと言っても、無理だったわけです。
実は何社かあたったこともありましたが、自分で「できます」といっても、先方はどこまでできるのかわからない、ということになってしまいます。こうした状況のときに、Do Linux!のプロジェクト紹介を見て、すぐに次の説明会に行きました。
それまでは、自分の実力が分からなかったので消極的だったのですが、Do Linux!の選抜テストに受かったという御連絡がきまして、現在のように働けるチャンスを得たというわけです。
[日刊アスキー] では、野尻さんはもともとパソナテックさんの登録スタッフだったわけではなくて、Do Linux!をきっかけにして、こうしたエンジニアの世界に飛び込んだわけですね?
[野尻氏] そうです。
[日刊アスキー] ちょっと横道に逸れてしまうのですが、ディストリビューションは何をお使いですか?
[野尻氏] Debian(Debian GNU/Linux)です。ずっとDebianで、Debian一筋で来たのですが、やはり商用=企業が導入するディストリビューションということになると、Red Hat Linuxなんですよね。だったら、(Do Linux!で)RHCEを取るのも、自分にとってはいいかなと思いました。
[日刊アスキー] Do Linux!以前にも、プライベートでサーバの運用などの知識もあって、実際にいじってもいらっしゃったでしょうが、Do Linux!を修了してから、スキルはアップしましたか? Do Linux!を受ける前とあと、それから実際に勤め始めてからの違いを教えてください。
[野尻氏] やはり、Do Linux!を受ける前は、どうしても書籍にしか頼れないので、本当の運用面はあまりよく分かっていなかったという面はあります。基本は分かるのですが、「実際にこうするんだよ」というのは、Do Linux!で教えていただいた非常に大きな点ですね。ですから、Do Linux!の実習テキストはいまだに机の中に入っています。
[日刊アスキー] 以前私が行なったインタビューで、「Do Linux!は自宅では用意できない環境で実践できるから勉強になる」と仰った方がいらっしゃいましたが、やはり自分では用意できない環境で学べるのが大きいのでしょうか?
[野尻氏] 環境が用意できないというよりは、「実際の現実的なところを教えてもらえる」ということです。たとえばDNSを内側と外側に立てて……といったことは、実際には一般的はことなのですが、自分の頭の中では外向きのDNSしか注意が行っていなかったとか。基本的なところなのですが、例を挙げるとそういうことですね。
[日刊アスキー] では、就業してからDo Linux!が役に立ったという面はありましたか?
[野尻氏] 基礎的な知識はあっても、そこから一歩踏み込んで、現場の方に教えていただいたのが勉強になりましたね。
今まで持っていた知識にDo Linux!で厚みを付けていただいたというところでしょうか。その、厚みを付けた状態で、やっと周囲のネットワーク技術者の皆さんとやっていけるようなところがあります。


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