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「Microsoft Tech Days 2009」2日目キーノートから

Azure/7対応だけじゃない!次期Visual Studio

2009年02月03日 12時00分更新

文● 小橋川誠己/企画報道編集部

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UMLへ対応、強力なテストツールも

 3番目の「アプリケーションライフサイクルの強化」としては、UML(Unified Modeling Language)ダイアグラムへの対応が挙げられる。Visual Studio 2010では、UML 2.1.1をサポート。「単純に“絵”が描けるだけでなく、実際のコードと連動する。書かれたコードがアーキテクチャ通りになっているか検証も可能」(近藤氏)。

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UMLダイアグラムのサポートを打ち出す「Visual Studio 2010」ではアーキテクト向けの機能が強化される

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こちらも新しく搭載される「レイヤー図」。たとえば「プレゼンテーション層にあるコンポーネントがデータ層のコンポーネントを直接呼び出している」といった具合に、アーキテクチャの制約に反してコードが書かれている問題を発見する


 テスト機能も強化される。新たにテスター向けのテストツール「Camano」(コードネーム)を用意。あらかじめ定義したステップに則ってテスターがテストを実施し、その結果を記録。問題が発生した場合には、静止画/動画で画面キャプチャを取得して、バグレポートに添付できる。レポートは最終的にVisual Studio上で確認し、修正作業に活用する。「メールや口頭ではなく、(キャプチャを)目で見てどこに問題があったのか確認できる。テストの効率を上げ、問題解決の時間を短縮する」(近藤氏)。

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テストツール「Camano」。右側のWebアプリケーションで問題が発生した画面をキャプチャするデモ

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テストで問題が発生した時点でのシステムの詳細情報も自動的に記録。Visual Studio上で参照できる

 Visual Studio 2010は現在、CTP(Community Technology Preview)版が公開されている。「ぜひ、多くの開発者の方にフィードバックいただきたい」(近藤氏)。


「Windows 7」の“あのUI”の実装方法も披露

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「Windows 7」を紹介するマイクロソフト ビジネスWindows本部長の中川 哲氏

 キーノートの主役「Windows 7」については、マイクロソフト ビジネスWindows本部長の中川 哲氏が、実際の画面と簡単な実装方法(XAMLコード)を交えたUI周りのデモを披露した。すでに本誌記事で取り上げているもの(関連記事)と内容的にはほぼ同じなので、そちらも併せてチェックしてほしい。


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iPhoneでおなじみの「マルチタッチ」。「Windows 7には標準でマルチタッチのAPIが用意されているので、ぜひ対応アプリを作っていただければ」(中川氏)

サムネイルを表示するタスクバーなど、Windows 7の新しいUIを見せながら、実装するためのXAMLコードも紹介。「数行書き加えるだけでWindows 7に対応できるのでぜひご対応をお願いしたい」(中川氏)

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