
パシフィコ横浜で開幕した「Tech Days 2009」
1月27日、マイクロソフトが主催するカンファレンス「Microsoft Tech Days 2009 “Best of PDC”」がパシフィコ横浜で開幕した。このイベントは、昨年10月に米国ロサンゼルスで開催されたPDC 2008(Professional Developer's Conference)の発表内容を、日本のソフトウェア開発者向けに改めて紹介するもの。PDCでは、クラウドOS「Windows Azure」と次期クライアントOS「Windows 7」が発表されたこともあり(関連記事)、Tech Daysでもこれら2つに関連するセッションが多く開催される。
VB登場の100倍の衝撃
初日となる27日午前に開催された「マイクロソフトのクラウドコンピューティング戦略」と題したキーノートの主役は、Windows Azure。登壇したマイクロソフト執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、「クラウドへの動きはマイクロソフトに過去なかった、斬新な取り組み。Windows Azureには15年ほど前、私がマイクロソフトに入社した当時出会った『Visual Basic 1.0』の100倍の衝撃を受けた」と切り出し、デモを交えながらWindows Azureの概要を紹介した。
Windows Azureは現在、開発者向けにCTP(Community Technology Preview)版が公開されている状況。2009年中ごろCTP版をアップデートする予定で、同じタイミングで「できる限りの価格/SLA(Service Level Agreement)を公表する」(大場氏)という。日本での商用サービス開始時期については、「今から1年~1年半後で考えている」(大場氏)と明かした。
Tech Days 2009は、明日28日までの日程。28日のキーノート「マイクロソフトのクライアント戦略」では、Windows 7に加え、統合開発環境の次期バージョン「Visual Studio 2010」についても紹介される予定だ。
