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Touch Diamond徹底解剖 第12回

デビッド・コウ社長に聞いた

スマートフォン元年の覇者、HTCの狙い

2008年11月17日 16時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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日本のケータイ浮上の未来

 「日本の市場は、一部のプレイヤーが既存のビジネスモデルの中でやっており、パラダイムシフトは起こってこなかった。しかし、日本はいま、国を挙げて、メーカーを挙げて、ガラパゴスから変わろうとしています。ちょうど明治維新のような状況。今後スマートフォンの位置付けは違ってくるし、我々にとってはチャンス」(コウ氏)

 Touch Diamondで日本のケータイ市場を席巻しようとしているHTCが、日本市場を重視しているのは、高い基準と成熟したユーザーがいるからだけではない。そこには高い市場ポテンシャルを感じているからこそ。

NTTドコモがこれまでとはまったく違う新ラインアップをそろえるなど、各社大きな転換期に来ている。

 「日本のいいところは世界一の3Gネットワークをいち早く構築し、モバイルインターネットが非常に快適な環境にある点です。例えばCEATEC JAPANなどを見ると、今年も優れた技術がたくさん生まれている。日本だけではなく、世界にビジネス展開できれば、日本のケータイビジネスは必ず復活するはずです。そのために必要なのは、オープンさを取り入れることでしょう」(コウ氏)

 確かに日本という国は、内需だけでも何とか産業が成り立ちうる、微妙な規模の国家かもしれない。だからといって変わらなければ、じりじりとケータイ産業は降下をたどることになる。キャリアや端末メーカー、コンテンツプロバイダが、積極的に他のプレイヤーを招き入れ、技術やインフラやノウハウなどを共有しながら世界市場に自然に出て行ける姿勢作りが必要といえる。

 オープンで自由なスマートフォン作りの経験と実績を持つHTC。日本の端末メーカーも、彼らを国際展開の先輩として見習うべき点が多いのではないだろうか。

 海外から高く評価される日本のケータイのライフスタイルを、日本の端末のブランドとして海外に紹介できるかどうか。非常に重要な岐路に立たされているのではないか、と感じたインタビューであった。


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