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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第37回

ちょいワル育児サイト「3歳シリーズ」黒Flash職人の素顔

2008年11月12日 12時00分更新

文● 古田雄介

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面倒だから、絵柄はずーっと変えない

── では、3歳シリーズを始めたきっかけから教えてください。

G-STYLE 僕はもともと、2ちゃんねるのいわゆる「お祭りFlash」を作っていました。事件の風刺ネタとか、北朝鮮ネタとかですね。アップしたら即刻削除されるようなやつ(笑)

 そんなことをしていた2003年頃、紅白Flash合戦というイベントがあったんです。版権をクリアした音楽や映像を作る表の世界の大会ですね。

 それに勝手な対抗心を燃やして「裏紅白2003年」というイベントをF-STYLEさんというFlash職人さんと一緒にやりました。そこで作ったのが「げんこつやまのたぬきさん?」という3歳シリーズの原点になるFlashだったんですよ。

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G-STYLE氏。更新が滞った理由として通風の治療という噂が流れたことについて、「たしかに通風にかかりましたね。今も治ってはいないですけど、痛くはないですよ。それでも作らないのは、仕事が忙しかったり、たまたま違う趣味にはまっていたりとか、そういう他の理由です」と、自然体で語った


── それが好評で、シリーズ化しようと。

G-STYLE そうですね……抵抗感はありましたけどね。自分自身、動物ネタや子供ネタ、お涙頂戴ネタはあまり好きじゃなかったですし。実際「子ども出して卑怯やないか」って、思いっ切り言われたりもしました。

 でも、子どもネタってすごく作りやすいんですよね。育児中はいくらでもネタができるから、簡単にシリーズが作れるんです。登場人物も、基本の「丸形」とかをちょっといじった程度で、使い回せますし。

 適当に10本程度作ったときになかなか好評だったので「それなら専用のサイトを作ろうかな」ということになりました。


── フォーマットは昔からほとんど変わっていませんよね。輪郭が太くなって、キャラクターの色が変わったくらいで。

G-STYLE 変化させるのが面倒くさいから、変わりようがないんですよね。目のぐりぐりも最初に書いたのをコピペしているだけだから。

 輪郭を太くしたのも、書籍の付録用に作ったDVDがきっかけなんです。出版社さんから「テレビで観るにはちょっと線が細い」と言われて修正したので、別にクリエイターとしてのこだわりとかではないんですよ。


── あと、背景などを極力省いているのも、狙いですか?

G-STYLE そうです。絵を描くのが面倒くさいから(笑) あ、だけどちゃんとした建前もあるんですよ。子育てした人にとって、子どものネタというのは「あるある」と感じることが重要なポイントなわけですよね。

 そこで背景を綿密に描きすぎると「ウチとは違う」と感じる人が出てくるわけです。誰でも当てはまるようにするなら、具体的な背景は邪魔になるんですよ。

 本当ならこいつら(子ども)の発言だけでもいいくらい。ただ、それじゃ伝わりにくいから紙芝居みたいなFlashにしているというわけです。

 (次のページ: そんな理由なの?! Flashがすべて「1分26秒」なわけ)

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