今月15日に発表された、NVIDIAのグラフィックス機能統合チップセット「GeForce 9300 mGPU for Intel」(以下:GeForce 9300)を搭載した初のLGA 775対応マザーボード「P5N7A-VM」がASUSTeKから発売となった。
「GeForce 9300」は「GeForce 7100 + nForce 630i」の後継となるNVIDIAのグラフィックス機能統合チップセット。nForce 730iを統合した1チップ構成のチップセットとなる。内蔵するVGA機能は、DirectX 10サポート/シェーダプロセッサ16基/HDMI出力/DVI/HDCPをサポートのもので、コアクロックが450MHz、シェーダクロックが1200MHzとなる。ちなみに同時に発表された上位モデル「GeForce 9400」とはコア/シェーダクロックのみが異なり、こちらは580MHz/1400MHzというスペックだ。
その他、動画再生支援機能として第2世代のPureVideo HD、GeForce Boost(Vistaのみ対応、HybridPowerは非対応)、そしてGeForce 9300でNVIDIA PhysXをアクセラートし、別のGPUで描画を担当するという「Hybrid PhysX」などをサポート。対応メモリは従来のDDR2-800(デュアルチャネル)のほか、新たにDDR3-1333のサポートなどが目新しい。なお、AMD 780G/790GXでサポートされいているLFB(ローカルフレームバッファ)はGeForce9300/9400ではサポートされされていない。グラフィックスメモリをメインメモリでシェアするUMA(Unified Memory Architecture)方式である点は「GeForce 7100 + nForce 630i」から変わっていない。
さて、発売された「P5N7A-VM」を見てみることにする。フォームファクタはVGA統合型チップセット搭載モデルらしくmicro ATXを採用。拡張スロットは、PCI Express x16(2.0)×1、PCI Express x1×1、PCI×2という構成で、メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-800/667まで対応、最大16GBまで)。
オンボードインターフェイスにはギガビットイーサネットや8chサウンド(Realtek/ALC1200)、Serial ATA II×5、eSATA×1、IDE×1などを搭載するほか、I/O部にはDVI-D/D-SUB/HDMI/DisplayPortと4つの出力を備えるのも特徴だ。
価格および販売ショップは以下の通り。AMD 780G/790GXシリーズの台頭により、VGA統合型チップセット市場では押され気味のインテル/NVIDIA陣営。今回登場の「GeForce 9300/9400」シリーズが逆転の一手となるかが注目だ。なお「P5N7A-VM」のレビュー「性能はGeForce 8500 GT並!? GeForce 9300を検証する」も参考にしていただきたい。
価格 | ショップ |
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「P5N7A-VM」 | |
¥15,480 | アーク ドスパラ秋葉原本店 BLESS秋葉原本店 T-ZONE.PC DIY SHOP |