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CEATEC JAPAN 2008 レポート 第3回

Windows Media Centerは地デジ普及のカギとなるか?

2008年10月01日 02時30分更新

文● 西川仁朗/ トレンド編集部

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マイクロソフトのブース

マイクロソフトは新しいWindowsブランドコンセプト「Windows Life Without Walls 壁のない世界へ。」を発表した

 Windows VistaのHome PremiumやUltimateに搭載されているWindows Media Center(関連記事)。テレビやビデオ録画、音楽などを楽しめる同機能は、30日からスカイパーフェクTVに対応し、新たにPC向け有料コンテンツを利用できるようになった。

 Windows Media Centerで視聴できる「スカパー!Netてれび」は「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」や「囲碁・将棋チャンネル」など4チャンネルに対応している。年内に「ディズニー・チャンネル」が加わる予定だ。

「スカパー!Netてれび」

「スカパー!Netてれび」で12月開始予定の「ディズニー・チャンネル」を選択した画面

 「コンテンツライツの問題がクリアできしだい、来年以降チャンネル数を増加させていく」とスカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役の仁藤雅夫氏は、今後の方向性について述べる。

スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役 執行役員社長 仁藤雅夫氏

スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役 執行役員社長 仁藤雅夫氏

 同サービスは料金体系はチャンネルごとの月額利用料のみで利用できる。基本料金は発生しない。決裁方法にクレジットカードだけでなく、電子マネーを導入する。「将来的には既存のスカパーユーザーへの割引料金なども検討していく」(仁藤氏)

地デジ対応機器の起爆剤としてのPC

 今回の「CEATEC JAPAN 2008」のマイクロソフトのブースでは、地デジ対応Windows Media Center搭載のPCが展示されており、注目を集めていた。現時点で対応しているPCは富士通製のみで、今秋エプソンダイレクトやオンキヨー、マウスコンピューターなどから随時市場に投入されていく。

地デジ対応Windows Media Center搭載のPC

地デジ対応Windows Media Center搭載のマウスコンピューター社製PC。地デジのデータ放送画面が表示されている

 マイクロソフト 代表執行役副社長の堂山昌司氏は、地デジ対応Windows Media Centerの最大の特徴を「軽快な操作性」にあると強調する。

マイクロソフト 代表執行役副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当 堂山昌司氏

マイクロソフト 代表執行役副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当 堂山昌司氏

 テレビの起動やチャンネル選択、データ放送といったボタン操作は押した瞬間に反応する。自宅に地デジ対応のテレビがある筆者も、思った以上に機敏に動くので驚いた。

Windows Media Centerの画面

Windows Media Centerの画面

地デジ放送の番組表

地デジ放送の番組表

 ただし、地デジ対応のWindows Media Centerはパッケージ版の提供やWindows Updateによる拡張機能の提供もないため、メーカーから搭載PCとして提供されたものしか利用できない。コンシューマー&オンライン事業を統括する笹本 裕氏は「今後、すべてのPCにWindows Media Centerを搭載していきたい」と述べる。

メディアオンラインのコンテンツ一覧

メディアオンラインのコンテンツ一覧

Gyaoを選択した画面

Gyaoを選択した画面

 2011年に地デジに移行するスケジュールになっているが、現時点では地デジの視聴可能世帯率は35%程度といわれている。そこで、地デジの見られるPCが増えていけば、地デジ対応機器の購入を検討するユーザーの選択肢の1つに、PCが選ばれるのではないかと同社は考えているようだ。

「対応PCが増え、価格帯がもう少し下がってくれば、もっとパーソナルなシーンで見たいとか、コミュニケーションツールとして活用したいと考え、テレビの代わりにPCを選ぶ人もいるのではないか」(笹本氏)

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