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CEATEC JAPAN 2008 レポート 第4回

CEATEC JAPAN 2008で分かる最新テレビのツボ

2008年10月01日 02時46分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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CEATEC JAPAN 2008開幕と同時にシャープが液晶テレビ「AQUOS XS1」を発表。LEDバックライトを採用した高画質がウリだ。10月15日発売予定で、予想実売価格は65V型が128万円、52V型が98万円


LEDバックライトに超解像――秋冬テレビは「高画質化」がカギ?

 30日から幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2008」では、メーカー各社から最新鋭の技術を採用したテレビを出展している。

 中でも注目を集めていたのは、開幕当日にシャープが発表したハイエンド液晶テレビ「AQUOS XS1」(冒頭写真)。LEDバックライトを採用し、今まで液晶テレビが弱いとされていた「黒表現」に優れた性能を誇っている。

 また、東芝が採用しているのが映像の高画質化に使用する超解像技術。低画質な映像のアップスケーリングをする際、まず映像を「テクスチャー部/エッジ(輪郭)部/平坦部」の3部分に分類。その後、複数回のプロセスを経て、それぞれの部分に最適な補正を行なう。同技術は日立製作所も開発しており、近く製品化が待たれる。

 薄型化に加えて「高画質化」がキーワードになった今回の製品展示。そのほかにも参考展示として様々な取り組みが紹介されている。それではさっそく見ていこう。


最薄部2.28cmのハイエンド「AQUOS」発表のシャープ

 シャープは上述のとおり、最薄部2.28cmのハイエンド液晶テレビ、AQUOS XS1を発表している。テレビコントラスト100万:1以上、色再現範囲はNTSC比で150%を実現という驚異的な高画質が何よりの特徴だ。画面をいくつかのエリアに区分けし、エリアごとにバックライトの輝度を調整しているのだという。

65V型のAQUOS XS1

 また、リモコンにはタッチパネル液晶ディスプレー(3.0型)を搭載。リモコンの画面に表示される「録る」や「見る」「予約」などの表示にタッチすることで、HDMIリンク機能「AQUOSファミリンク」で接続されたBDレコーダーを操作できる。

最薄部は2.28cmと超薄だ

 実際に見てみると、これまでの液晶テレビでは「なんか薄ぼんやりした感じだな……」と思っていた黒い画面がくっきりと引き締められているのに驚かされる。ただしその分、予想実売価格は65V型が128万円、52V型で98万円とコストもかなりのハイエンドだ。

画像に合わせて消灯するLEDバックライトを採用し、テレビコントラスト約100万:1を実現。これまでの液晶テレビと比べて「黒」の表現がきわだっており、写真のような画面では特に美しさが際立つ

バックライトシステムのみ表示したところ。LEDはRGB各色で独立して駆動できるため、純度の高い発光が得られるという

色再現範囲も拡大。自然界の物体色をあらわす「SOCS」の95%をカバーしているという

プリセットされた14種類の「名画」をスライドショー表示する機能も搭載

本体脇からUSBメモリーを挿入して、画像をスライドショー表示することもできる

お詫びと訂正:掲載当初、本体最薄部を「2.88mm」としていましたが、正しくは「2.88cm」の誤りでした。(2008年10月8日)


■関連サイト


4倍速駆動にLEDバックライト――機能で選べるソニーの薄型

 ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」新モデルは、4つの特徴別に機種を分類している(関連記事)。

 具体的にはLEDバックライトを採用した高画質の「XR1」、毎秒240コマ表示が可能な4倍速駆動がウリの「W1」、最薄部9.9mmという超薄型テレビ「ZX1」、そして「ブラビアエンジン2プロ」搭載の「X1」の4機種だ。

 有機ELとしては27V型の有機ELテレビを参考出展。またテレビとは直接関係ないもの、薄さなんと0.3mmという脅威的な薄さの有機ELパネルも展示しており、来訪者は目を丸くして覗きこんでいた。

「XR1」で採用したLEDバックライト「トリルミナス」搭載機(左)、非搭載機(右)。色再現範囲が広がっているため、黒はもちろん赤の表現なども鮮やかになっている

「W1」で採用した、毎秒240コマ表示が可能な「4倍速駆動」モード。4倍速(左)と通常速度(右)の映像。ブレ方の違いでフレームの差が分かるだろう

最薄部9.9mmという、超うすサイズの「ZX1」。設置方法の提案もしていた

参考展示の27型有機ELテレビ

薄さ0.3mm(!)の有機ELパネルも出展。もーこれなんか紙なんじゃないかってレベル


「壁掛け」の次は「立て掛け」?! 独自色が光る東芝

 上述の超解像技術など、他社とは異なる独自路線で攻める東芝。

 参考出展もユニークで、「壁掛け」タイプでも「壁寄せ」タイプでもなく壁に立て掛ける「立て掛け」タイプの52V型液晶テレビというものだった。HDDの代わりに業界初となる64GB SSDを搭載しており、「薄型サイズでも録画可能」を謳っている。

 なんでもブランドショップなどに立て掛けられている鏡が発想のきっかけになったとか。またPlayStation 3に搭載されていたマルチコアCPU「Cell」を搭載したテレビなども参考出展しており、複数チャンネルの同時表示デモを行なっていた。

参考展示の「立て掛け」テレビ。HDDではなく64GB SSDを搭載しているという

ただ立て掛けているわけではなく、背面はちゃんと固定されている

PS3などに使用されているプロセッサー「Cell」を搭載したCell TVも参考出展していた

Cellプロセッサー


超解像、LEDバックライトも参考展示――日立製作所

 日立製作所は超解像やLEDバックライトなど、先端の技術を参考展示。また業界に先駆けて「壁掛け」を提案した同社らしく「レイアウト自由型」と銘打った、さまざまなコンセプトによるスタンドやテレビの本体デザインを出展していた。

画像に合わせた高画質化を行なう「超解像」も開発。左が適用前、右が適用後のもの。製品化が待たれる

LEDバックライトを採用した最薄部15mmの37V型液晶テレビ試作機が参考出展(現行「Wooo UTシリーズ」は最薄部35mm)。薄い!

同様に最薄部35mmの50V型プラズマテレビも出展

「レイアウト自由型」と銘打った、さまざまなコンセプトによるスタンドや本体デザインなども参考展示していた。金箔をあしらった高級感あふれるデザインなどが目立っている

身振り手振りでテレビを操作できる「ジェスチャー操作」も参考出展

Wooo UTシリーズをパーツごとに分解した展示も


ワイヤレスHDにネオ・ビエラリンクも パナソニック

 1日から社名変更したパナソニック。1TB HDDを初搭載し、YouTube視聴機能などを備えた高画質プラズマテレビ「VIERA PZR900」(関連記事)を筆頭に出展していた。103V型の超大画面プラズマテレビ「PZ800」(予想実売価格560万円前後)や、世界最大150V型のプラズマディスプレーなどを展示していた。

 そのほかにフルHD画質のまま映像をワイヤレス転送可能な「Wireless FullHD」のデモや、ホームネットワーク機能を応用した新しいリンク機能「ネオ・ビエラリンク」のイメージ展示も行なっていた。

103V型の大画面プラズマテレビ「PZ800」。予想実売価格は560万円前後

そのすぐ脇には世界最大150V型プラズマディスプレーが参考出品されていた

フルHD画質で立体映像を表示する「3DフルHDプラズマシアター」の体験コーナーも

3~5年先には実現予定という「ネオ・ビエラリンク」イメージ展示。録画した番組がワイヤレス接続したすべての「ビエラ」で視聴可能になるというもの

2015年以降に実現予定という「ライフウォール」。等身大サイズで人が映る大画面テレビをモーションで操ることができる。まるでその場にいるような臨場感が味わえるとともに、SF映画「マイノリティ・リポート」に出てきたような直感操作が可能。や、やってみたい

映像をフルHD画質のままワイヤレス伝送可能な「Wireless FullHD」伝送技術のデモンストレーション。Wiiのレースゲームをプレイしていても遅延が起こらない

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