iPhoneを思考のための道具にする「ZeptoPad」
ここで、UEIが開発中のアプリ、「ZeptoPad」についてこっそり教えてもらった。ZeptoPadは清水氏が10年間の構想と試行錯誤を経て開発したソフトウェアで、「紙の代替物または、次世代の紙としてのコンピュータを実現するための重要なステップ」だそうだ。
また、「ZeptoPadを利用することで、ユーザはiPhoneを単なる情報ブラウザーではなく、思考のための道具として使うことができるようになる」と清水氏は強調する。
ただ、残念ながらAppleとの契約上、現時点で詳細は明かせないそうだ
編集部 Zeptopadの由来を教えてもらってもいいですか?
清水氏 世界中の人が発音できるような音にしたかったんですよ。「ゼプト」というのは、ナノやピコと同じくSI単位なんですが、いまはGoogleで検索しても上位に製品やサービスが何も出てこない。響きもユニークだからZeptopadにしました。
編集部 世界市場を視野に入れてますね。
清水氏 僕はこの製品はいままで自分がやってきたことのひとつの到達点だと思っています。子供の頃から作りたかったツールのイメージに一番近いできです。ユーザーインターフェースが使いやすく、パワフルなOSで動き、多くのユーザーが使用している。こういった全ての条件がうまくあてはまったiPhoneの上だからこそ、自分なりにようやく満足できるレベルを実現できたんだと思います。
礼を言って、行列を離れると、すぐに別の報道陣が清水氏を取材していた。7月9日午前12時の時点で約15~16名の行列だが、すでに、テレビ局や海外のメディアも取材に押しかけていた。72時間もの行列に耐えてまでも、歴史的瞬間に立ち会いたいと考えている、熱意あるファンが表参道に続々と集まってきている。