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「WWDC 2008」総括(その1)

林信行が語る「iPhone 3Gに触ってみた」

2008年06月18日 11時00分更新

文● トレンド編集部、語り●林信行

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 iPhone 3Gの発表から1週間あまり。今回、一般メディアもこぞってiPhone 3Gのニュースを取り上げたように、日本での注目度は非常に高い。

 一体、iPhone 3Gは日本に何をもたらすのだろうか。WWDC取材より帰国したジャーナリストの林信行氏に、iPhone3Gの魅力や背景にあるアップルの戦略、日本のケータイ業界に与える影響などを聞いた。


過去のiPhone記事

・iPhoneは大きな森を生み出す「最初の木」(前編中編後編

・なぜiPhoneは人々を熱狂させるのか?(前編中編後編

・林信行に聞く、iPhone日本発売はいつ?(前編後編

・林信行に聞く、iPhone日本発売はいつ?(記事

・WWDC基調講演レポート(前編後編



指紋がつきやすい?


iPhone 3G

── WWDCで開発者をインタビューした際、iPhone 3Gの実機を触ったと聞きました。どんな印象を受けました?

 裏のふくらみが、ぴったりと手にフィットします。初代iPhoneと比べて、持った感じ重いという印象はありませんでした。

 ただ、これまでのつや消しがかかった初代iPhoneと比べると指紋は付きやすいみたいですね。ほかの人達が十数組インタビューした後だったからかもしれませんが、指紋がスゴかったです(笑)。



「かな」で日本語が入力しやすくなった


── 日本のユーザー視線で見て、iPhoneで注目すべきところはどこでしょう?

 日本のユーザーとしてうれしいのは、新しい「かな」キーボードです。

日本のケータイのように12個のキーで入力する「かな」キーボード

 キーボードも、これまでのOSのアップデートでレスポンスがかなり改善されてきていますが、いかんせんキーが小さくて打ち間違いが多い。英語のキーボードの大きさがギリギリで、慣れた人ならそれなりに高速に英文がタイプできます。日本語のキーボードは小さ過ぎました。


── アルファベットだと、本当に速く入力できますか?

 アルファベットではなく「英語」というのがミソです。ある程度、打ち間違ってもスペルチェック機能で自動的に補正してくれるのが便利なんです。外来語などが混じっていない純粋な英語の文なら、ダァーっと高速に打っても、入力段階では間違えがちらほら見られますが、打ち終わった文は問題がないことが多い。

 たまに短い単語は間違っていることがあって、そのときに打ち直すのはちょっと面倒なんですけどね……。 誤認識した単語の修正はNewtonのほうがやりやすかったなぁ。興味があれば、ぜひ調べてみてください。

 「かな」キーボードに話を戻すと、iPhoneインタビューのときに実際に試しましたが、ちゃんとボタンの大きさが確保されているので打ちやすいです。

 しかも、ただ連打するだけでなく、文字を押した状態で指をずらすと、他の文字の候補も出てくるんですよね。例えば「か」のキーを長押しだかをしていると、その周囲4方向に「き」「く」「け」「こ」といった具合に出てくる。インタビュー時間が短くて、詳細は確認できませんでしたが。

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