H.264で長時間地デジ録画
新Qosmio G50/F50には、TOSHIBA Quad Core HD Processorと呼ぶ第3のプロセッサーボードが搭載されている。プロセッサー自体は、東芝の半導体部門、東芝セミコンダクター社が開発・製造する「SpursEngine SE1000」を採用している。
SpursEngineはプレイステーション3のCPU「CELL B.E.」と同じプロセッサコア「SPE」を4基内蔵。さらにMPEG-2エンコーダー/デコーダーとH.264エンコーダー/デコーダーもハードウェアで搭載している。これにより、CPUだけではできない高速なH.264エンコード/デコードや、画像処理/画像認識機能を実現している。
具体的な用途としては、まず録画番組のリアルタイムH.264エンコードによる長時間録画機能が挙げられる。約17MbpsのMPEG-2による地デジの映像を、2~10MbpsのH.264に変換して録画できるので、最大8倍もの長時間録画が可能となっている。
また、DVDをアップコンバートして高画質再生する機能にも、SpursEngineが活用されている。さらに、地デジ番組をDVDに書き出す際にも、SpursEngineによる変換が行なわれる。1時間の地デジ番組を、変換と書き出し合わせて40分で書き出し(従来は80分、同社比)できるという。
画像認識を生かした機能としては、「顔 de ナビ」という面白い機能がある。録画した番組から出演者の顔が大きく映ってる画像を認識してサムネイルを生成。顔サムネイルの一覧表示の中から、見たいシーンを選び出せる。
そのほかにも、内蔵ウェブカムでの画像認識を使い、手の動きで画面上のリモコンボタンを操作する「ハンドジェスチャーリモコン」という機能もある。ただし、狙ったボタンの上で手を止めるのが案外難しく、使いやすいかと言われると、いささか疑問のある機能ではある。
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