ここが変わったWindows Vista 100連発! 第84回
ここが変わったWindows Vista 100連発!
USBメモリーで巨大ファイルを扱う「exFAT」
2008年06月03日 10時00分更新
この機能はWindows Vista Service Pack 1の全エディション(Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate)でお使いいただけます。
Windows XPでは外部記憶装置のファイルシステムとして、FAT、FAT32、NTFSの3フォーマットをサポートしていたが、Windows Vista Service Pack 1(以下Vista SP1)では新たに、リムーバブルメディア用として「exFAT」というファイルシステムが追加された。
USBメモリーなどのリムーバブルディスクでは、互換性を重視してFAT/FAT32形式が使用されることが多いが、古くからある規格のために制限も多い。例えばFAT32でさえ、1ファイルの最大サイズは4GBまで。Windows上からは32GBまでの領域しかフォーマットできない。4GB以上の映像ファイルはざらにあるし、64GBの容量を持つUSBメモリーが発売されている現状では、性能不足といえる。
そこで登場したのがexFATだ。ドライブとファイルの最大容量制限を撤廃したのが特徴で、動画などの大きなファイルも余裕で扱えるようになる。
ただし、今のところVista SP1でしか読み書きできないため、SP1未適用のVistaやXP以前のWindowsでは認識しない。またexFATのUSBメモリーは、ReadyBoostのキャッシュ用としては使えなくなるので注意しよう。

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