このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第35回

正月も猫三昧!――猫だらけの港町(前編)

2008年01月09日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
海沿いをゆうゆうと歩く猫

海沿いをゆうゆうと歩く、黒いふさふさした猫。向こうに見えるのはちょっとした造船所(2008年1月撮影 ニコン「D40X」)

 新しい年を迎えました。せっかくなので、新年スペシャルってことで、元旦に撮影したばかりのネコたちをどうぞ。

 撮影場所は広島県福山市の鞆の浦(とものうら)。瀬戸内海と山に挟まれた狭い土地だけど、伝承を信じれば神功皇后(じんぐうこうごう)までさかのぼるという古い港町。九州方面から畿内へ船で向かう瀬戸内航路の要所で、江戸時代まで潮待ちの港として栄えたところだ。今は寂れてるけど、その分、古い街並みがたくさん残っているし、神社仏閣はどれも鎌倉時代は当たり前、下手したらそれより何百年もさかのぼるくらい渋い街なのである。

 海と山があって、風光明媚で寂れつつあるとくれば、そこに猫がいないわけがない。てなわけで、元旦からカメラを持って散歩である。猫を求めて狭い路地を海の方へ抜けていくと、防波堤の上をゆうゆうと去っていく猫を発見。

 でも途中でこっちに気づき、さっと飛び降りて逃げてしまった。逃げた方に目をやると、別の黒猫が塀の上にひょっこり現われる。

じっと見つめる黒猫

民家の塀の角っこに乗っかって、黒猫がじっと見つめてる。いい天気なので目がすごく細い(2008年1月撮影 ニコン「D40X」)

 陽光を浴びて輝いてたので、マイナスの露出補正をかけて望遠で1枚。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン