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日本未発表の製品も続々!

【CES 2008 Vol.2】米Logitech、PDAサイズのワイヤレスキーボードなどを発表

2008年01月06日 17時00分更新

文● 編集部 小西利明

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 発表会ではプログラマブルリモコンや新しいネットワーク対応オーディオプレーヤーなど、日本での発売は未定の新製品3機種も発表された。

ワイヤレスキーボード&マウスセット
「Cordless Desktop MX 5500 Revolution」

Cordless Desktop MX 5500 Revolution

「Cordless Desktop MX 5500 Revolution」。高速スクロールで好評なワイヤレスマウスがBluetoothに対応した。説明会の展示コーナーでは、このワイヤレスマウス単体での販売を望む声も聞かれた

 まず「Cordless Desktop MX 5500 Revolution」は、Bluetooth接続のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスのセット。マウスは高速スクロールが可能な「MicroGearプレシジョンスクロールホイール」を備えて好評を博したワイヤレスマウス「MX Revolution」の、Bluetooth版となっている。

 キーボードは特にWindows Vistaの操作を重視した設計で、「Flip 3D」やガジェット、Media Centerの操作を1ボタンで行なう特殊キーを備えている。キーボード上部には小型液晶ディスプレーが搭載され、時計やメール受信情報、再生中のメディアファイルの情報などを表示できる。

キーボード左側には「Flip 3D」用ボタンなどを装備

キーボード左側には、「Flip 3D」や画像のズームイン/アウト用ボタンを装備。ちなみに、キータッチは柔らかめでストロークも浅い

キーボード右側手前にはMedia CenterやWindowsフォトギャラリー、サイドバーガジェットを開くボタンを装備

キーボード右側手前には、Windows VistaのMedia CenterやWindowsフォトギャラリー、サイドバーガジェットを開くボタンを装備

 通信方式はBluetooth 2.0に対応。通信距離は最大10m程度と長い。対応OSはWindows Vista/XP/2000。米国での価格は169.99ドル(約1万8360円)。


プログラマブルリモコン「Hermony One」

Hermony One

タッチパネル液晶ディスプレー装備のプログラマブルリモコン「Hermony One」

 多機能プログラマブル赤外線リモコンの最新機種「Hermony One」も発表された。日本市場には2製品しか投入されていないHermonyシリーズだが、米国では新製品を含めて5製品がラインナップされている。

 CES 2008の「Innovations 2008 Design and Engineering Award」を獲得したHermoney Oneは、タッチパネル式のカラー液晶ディスプレーとバックライト内蔵ボタンを備える。パソコン用のセットアップソフトを使い、同社が提供するデータベースから操作したい機器の情報を取得することで、ユーザー自身がボタンひとつひとつの設定を行なわなくても、任意の機器の操作設定ができる手軽さが魅力である。データベースが対応する機器は、なんと22万5000種類にものぼるとのことだ。

タッチパネル液晶ディスプレー部はさまざまなボタンに切り替わる

タッチパネル液晶ディスプレー部はさまざまなボタンに切り替わる

 また複数の機器を1ボタンで操作するマクロ機能の設定も可能で、例えば「テレビとDVDレコーダーの電源を入れて、一定時間置いてからテレビの映像入力をレコーダーの接続に切り替える」といった複雑な操作を行なわせることもできる。

 対応OSはWindows Vista/XP/2000と、Mac OS X 10.3以上。米国での価格は249.99ドル(約2万7000円)。


ネットワークオーディオプレーヤー「Squeezebox Duet」

Squeezebox Duet Network Music System

「Squeezebox Duet Network Music System」。右がコントローラー、左がレシーバー

 ここまでの4製品はいずれも、入力機器やスピーカーシステムといった日本でも馴染み深い同社の製品だが、最後のひとつは日本では発売されていない「Wireless Music System」に分類される新製品だ。それが「Squeezebox Duet Network Music System」である。

 製品は、2.4インチカラー液晶ディスプレーとスクロールホイールなどを備えたリモコン「Squeezebox Duet Controller」と、ネットワーク接続機能とオーディオ出力を備えたベースユニット「Squeezebox Duet Receiver」で構成される。

コントローラーは2.4インチ液晶ディスプレーを装備する

コントローラーには2.4インチ液晶ディスプレーが装備され、ホイールの操作でサービスや楽曲の選択が行なえる。電源は内蔵のリチウムイオン充電池

 Squeezebox Duetの特徴は、既存のオーディオ機器とつなげることで、パソコンを介さずに音楽配信サービスやインターネットラジオを利用できる点にある。レシーバー側には10/100BASE-TX LAN端子とIEEE 802.11b/g無線LAN機能が装備され、同社が「SqueezeNetwork」と呼ぶサービスに接続できる。

「SqueezeNetwork」に対応する音楽配信・インターネットラジオサービスの例

「SqueezeNetwork」に対応する音楽配信・インターネットラジオサービスの例

 SqueezeNetworkは米リアルネットワークス社の音楽配信サービス「Rhapsody」や、英Last.fm社のインターネットラジオ「Last.fm」などが対応。これらのサービスにリモコン操作で接続して、レシーバーに接続されたオーディオ機器で音楽を楽しめる。LANで接続されたパソコン上に保存された音楽を再生する機能もある。対応するオーディオフォーマットはMP3やAAC、WMAなどのほか、Apple Losslessなど高品位なロスレス圧縮フォーマットを加えた8種類に対応する。

 レシーバー側にはオーディオ出力として、光デジタルオーディオ、ステレオ出力(RCA)、ヘッドホン出力を備える。レシーバーの正確なサイズは広報資料に記載がないのだが、DVDのトールケースと同じくらいのコンパクトなサイズとなっている。

 対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.5以上のほか、Linuxなどにも対応する。北米での価格は399.99ドル(約4万3200円)。増設用レシーバーやリモコンの単品売りも行なわれる。

 ワイヤレスキーボード&マウスやプログラマブルリモコンは、ハードおよびソフトの日本語化を行なえば日本市場への投入も難しくはないだろう。しかし、Squeezebox Duetは音楽配信サービスやインターネットラジオとの連携が鍵の製品だけに、現状では日本への投入は難しい面がある。レーベルゲート(株)の「mora win」のような、国内の有力配信サービスとの連携を実現する必要があるだろう。

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