7日（現地時間、以下同）から米国ラスベガスで開催される「2008 International CES」（CES 2008）に先立ち、米Logitech社（日本法人はロジクール(株)）は5日に記者説明会を開催し、PDAサイズのワイヤレスキーボードなどPC周辺機器など多数を発表した。新製品の中には、日本では発売未定の新製品も多数含まれている。
PDA風ミニキーボード diNovo Mini
手のひらに乗るサイズにキーボードとタッチパッドを搭載したBluetoothキーボード「diNovo Mini」
「diNovo Mini」（型番 DN-500）はPDAサイズのボディーに、フルキーボードの機能とタッチパッド（クリックパッド）を備えたBluetoothキーボードである。Windows Vista/XPとプレイステーション3に対応する。
diNovo Miniは、大画面テレビに接続されたパソコンをワイヤレスで操作するという用途を重視したキーボードである。これらの用途を想定した場合、ボタンの少ないリモコンでは操作性に難がある一方で、一般的なワイヤレスキーボードでは大きすぎて邪魔になりがちだ。そこでdiNovo Miniでは、幅約15cm、奥行き約9cmとリモコン並みの小型キーボードに、パソコンの操作に必要とされるキーやパッドの機能を盛り込んでいる。
半透明のフタを閉じた状態。サイズと見た目はまるでPDA
特徴のひとつが、本体右上に装備されたクリックパッドである。このパッドは、一般的なタッチパッドのようにマウスカーソルの操作やスクロール操作を行なうタッチパッドモードと、Windows Media Centerやメディアプレーヤーソフトなどの操作に適したメディア操作モードの2つの操作モードを備えており、用途に応じてスイッチで切り替えて使用できる。
タッチパッドモード時のバックライト。パッドの周囲がオレンジに光る
メディア操作モード時のバックライト。パッドの中に4方向キーとOKボタンが点灯する
また、暗い室内でも操作モードが分かりやすいように、タッチパッドモード時はパッドの周囲がオレンジに、メディア操作モード時はパッド上の矢印やOKボタンがグリーンに光るバックライトを内蔵している。
キーボードとしては、英数キーにSPACEやEnterなど一般的なキーのほかに、Media Center用ボタン、メディアコントロール用の再生/一時停止やスキップ、音量操作キーなどを備えている。
通信方式はBluetooth 2.0に対応。最大10m離れたところから操作が可能である。本体サイズは幅151×奥行き90×高さ26.5mm。重量は173g。バッテリーは内蔵リチウムイオンバッテリーを使用し、満充電状態から約1カ月間の使用が可能という。
対応OSはWindows Vista/XP、プレイステーション3。価格はオープンプライスで、直販サイト「ロジクールオンラインストア」での販売価格は1万8800円。発売時期は3月の予定。
2.1chでバーチャルサラウンド Z Cinema
2.1ch USBスピーカーシステム「Z Cinema」。ピアノ調の黒を基調とした高級感のあるデザインを採用する
バーチャルサラウンド技術を用いて、2つのスピーカーとサブウーファーでサラウンド再生を実現するスピーカーシステム「Z Cinema」（型番 Z-C21）も同時に発表された。
セットはサブウーファーと2つのサテライトスピーカーで構成され、サブウーファーとパソコンはUSBで接続される。サテライトスピーカーは出力9Wのツイーターと26Wのミッドウーファーを備え、直径約20cmのサブウーファーは出力110W、2スピーカー＋サブウーファーの合計で180WのRMS出力を誇る。また、各ツイーターやウーファーはそれぞれ独立したアンプで制御されるトライアンプ構成となっている。
Z Cinemaは「SRS TruSurround HD」技術に対応することで、リアのスピーカーを使わずにサラウンド再生を可能としている。また、24bitデジタルオーディオにも対応するUSB接続により、パソコン内のノイズの影響を受けにくい高品位の再生を実現する。携帯オーディオ機器を接続するための3.5mmステレオミニプラグも備える。
スピーカーのサイズは、幅116×奥行き113×高さ260mmで、重量は1.3kg。サブウーファーは幅292×奥行き291×高さ292mmで、重量9.32kg。Windows Media Centerに対応するリモコンが付属する。対応OSはWindows Vista Home Premium/Ultimateと、Windows XP Media Center Edition。価格はオープンプライスで、ロジクールオンラインストアでの価格は3万6800円。
