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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第19回

意外と難しい“ひとんち猫”の撮影

2007年09月12日 00時48分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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先日遊びに行ったおうちには性格の違う猫が2匹。1匹(ウリッシュ)はある程度までは近付けるしなでさせてもくれるんだけど、それ以上はダメよという見知らぬ人間との距離感ができてるタイプ。もう1匹(ランス)は恐がりだけど本当は甘えたがり。最初はまったく顔も見せないで隠れているんだけど、何時間かたつとそーっと寄ってきて甘えモードに入るタイプ。

テレビラックの一角に座布団を敷いてもらっておさまっているウリッシュ。近寄るでもなく逃げるでもなく、じーっと宴会姿を観察中(2006年12月 ニコン『D200』)

最初は隠れて出てこないものの、何時間も楽しそうに遊んでるといつのまにか現われるランス(2006年12月 ニコン『D200』)



結局は好奇心に負けて現われる


この性格の違いが面白い。京都にいる友達が飼っているトメとミケは好奇心も警戒心も強め。好奇心が強いからそろそろと近寄ってくるんだけど、こっちが動くとすぐ逃げちゃう。

石油ストーブの前でじっと客たちを見ているミケ(左)とトメ(右)。なかなか客に遊ばれてくれません(2001年12月 ソニー『Cyber-shot F707』)

でもトメは人の手からごはんを食べるのが好きで、普段は警戒してるくせに、餌を手に乗せてやると喜んで食べにくるのだ。

トメの好きな“手ぇからごはん”。普段は警戒心まるだしのクセに、手からごはんはねだるのである。左手でごはんをあげながら右手で撮影。手ブレ補正付カメラのおかげ(2007年8月 松下電器産業『LUMIX DMC-FX55』)

猫の性格もいろいろである。でも好奇心旺盛なのはどの猫も一緒。好奇心に負けてひょっこり現われてくれるものである。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は9月18日掲載予定

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