18日、新たに有料サービス“ニコニコプレミアム”が用意され、生まれ変わった動画共有サービス“ニコニコ動画(RC)”がスタートした(関連記事1、関連記事2、関連記事3)。急成長を目指すように見えるニコニコ動画のゴールはどこにあるのか。前編に引き続き、ニワンゴの取締役で2ちゃんねるの管理人、西村博之氏に聞いた。
ニワンゴの取締役で2ちゃんねるの管理人、西村博之氏
Flash職人がビデオ職人に“転職”した!?
── ニコニコ動画の話題で外せないのが、“職人”と呼ばれる一部のユーザーの存在です。例えば、字幕や歌詞を付けたり、コメントの文字を重ねてイラスト化したりする“字幕職人”は、いったい何人くらいいるのでしょうか？
ひろゆき氏 字幕職人の数は意外に多いんです。きちんとした人数は把握してませんが、チラホラで数えられる人数ではなく、結構多くて驚きます。
── 一方で魅せる映像を自作したり、ありものの映像でもうまく編集するという作り手側の“職人”も増えてきていますよね。なぜ、そうした“職人”がニコニコ動画に集まってきたと思います？
ひろゆき氏 ひとつの理由に、Flashアニメの動向があると思います。一時期、ネットではFlashのアニメを作るのが流行っていたんですが、最近は下火になってきているんですよ。そういう人たちが動画を作って、ニコニコ動画に上げているんじゃないでしょうか。
Flash作成ソフトは、趣味で使うには値段が高いですからね。この手のものは、最初は趣味で始めて、クリエイターになってから会社がソフトのお金を払ってくれるというものなのに、趣味で始める人がいないような価格設定にしてどうするんだろうと思います。その点、動画ならフリーソフトで制作や編集ができますし。
面白いのは、ニコニコ動画に“ニコニコ動画の作り方動画”が投稿されていて、これがとても分かりやすい。「この通りやってください」「ここからソフトをダウンロードします」「URLをこう入れます」といった具合に、動画編集の知識がゼロの人でも理解できるレベルなんです。何せ解凍ソフトのダウンロードの仕方まで載っていますから。
ドワンゴ広報 パソコンの初心者でも分かるように、右クリックで保存まで紹介していますよね。
ひろゆき氏 そこまで用意されていれば、Flashソフトにお金払うより、ニコニコ動画の動画を作る方が面白いかなと思ってしまうかもしれませんね。
ニコニコ動画(RC)の視聴ページ
