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ASCII Power Review 第82回

Fire HDの最新モデルをじっくり比べてみました

Fire HD 8 Plus 実機レビュー = Amazonの最新端末はどれを買うとお得なのか!?

2020年06月12日 13時30分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 Amazon.co.jpは「Fire HD 8タブレット」の3機種を5月13日に発表、同日より予約を開始し、6月3日より販売を開始した。

 本シリーズにはスタンダードモデルの「新Fire HD 8」、上位モデルの「Fire HD 8 Plus」、キッズモデルの「新Fire HD 8キッズモデル」の3機種が用意されている。全機種ともに、2.0GHzのクアッドコアプロセッサー、2GBまたは3GBのメモリーを搭載することで前世代機に比べて30%高速化し、またボディーの縦横比を変更するなどデザインも含めた大幅なモデルチェンジが実施されている。

 今回は上位モデルのFire HD 8 Plusを中心にレビューするが、Fire HD 8との差分などについても解説し、どのようなユーザーがどのモデルを買うべきか検討してみよう。

「Fire HD 8 Plus」32GB版:1万1980円、64GB版:1万3980円

「Fire HD 8 Plus」のパッケージ。上部には陳列棚にかけられるようにフックが付いている

同梱品は、説明書(クイックスタートガイド、重要な情報)、ACアダプター、USBケーブルとシンプルな構成だ

隅々までアップグレードした
フルチェンジなのだ

 Fire HD 8 PlusはOSにAndroid 9ベースの「Fire OS 7」、CPUにMediaTek製「MT8168A」(クアッドコア、2.0GHz)を採用。メモリーは3GB、ストレージは32GBまたは64GBを搭載している。旧Fire HD 8、新Fire HD 8、Fire HD 8 Plusの主なスペックを比較すると下記のとおりとなる。

旧Fire HD 8
4コア1.3GHz/RAM1.5GB/ROM16GB or 32GB/最大400GBのmicroSD/輝度350ニト/コントラスト比700:1/11n/BT4.1LE/最大10時間/microUSB/5W電源アダプター

新Fire HD 8
4コア2.0GHz/RAM2GB/ROM32GB or 64GB/最大1TBのmicroSD/輝度400ニト/コントラスト比1000:1/11ac/BT5.0LE/最大12時間/USB Type-C/5W電源アダプター

Fire HD 8 Plus
4コア2.0GHz/RAM3GB/ROM32GB or 64GB/最大1TBのmicroSD/輝度400ニト/コントラスト比1000:1/11ac/BT5.0LE/最大12時間/USB Type-C /9W電源アダプター/ワイヤレス充電対応

 つまり、新Fire HD 8とFire HD 8 Plusは、プロセッサー(1.3GHz→2.0GHz)、メモリー容量(1.5GB→2GB)、ストレージ容量(16/32GB→32/64GB)、microSDメモリーカードの最大容量(400GB→1TB)、ディスプレー輝度(350ニト→400ニト)、コントラスト比(700:1→1000:1)、無線LAN(11n→11ac)、Bluetooth(BT4.1LE→BT5.0LE)、バッテリー駆動時間(10時間→12時間)、コネクター(microUSB→USB Type-C)と大幅アップグレードされているわけだ。

 また、Fire HD 8 Plusは新Fire HD 8に対してメモリー容量、ACアダプター(5W→9W)、ワイヤレス充電の3点について差別化が図られていることになる。

 サイズ/重量は、旧Fire HD 8が214×128×9.7mm/363g、新Fire HD 8とFire HD 8 Plusが202×137×9.7mm/355gとなっている。新Fire HD 8とFire HD 8 Plusはディスプレー上部に内蔵されていたフロントカメラを左横に移動し、横に9mm広がり、縦に12mm縮んでいる。旧Fire HD 8は上下のベゼル幅が広すぎたが、新Fire HD 8とFire HD 8 Plusはその野暮ったさを一新したデザインになった。

 なおFire HD 8キッズモデルは、新Fire HD 8をベースに、数千点の子ども向けコンテンツが楽しめる「Amazon FreeTime Unlimited」の1年間利用権、キッズカバー、2年間の限定保証がセットになったモデルだ。スペック的には新Fire HD 8と変わらないので、以降、今回のレビューでは割愛させていただく。

本体前面。ディスプレーの解像度は1280×800ドット(189ppi)

輝度400cd/平方m、コントラスト比1000:1の液晶パネルに変更されており、より鮮やかに画像、映像を楽しめるようになった

1280×800ドット(189ppi)は最新スマホと比べると物足りなく感じるかもしれないが、個人的には8インチであれば十分な解像度が確保できていると思う(協力:鈴木みそ氏)

本体背面。値段なりのチープな質感だが、キズが付いても気にならないのでラフに扱える。なおカラーは新Fire HD 8がスレート、Fire HD 8 Plusがブラック、ブルー、ホワイトが用意されている

リア、フロントともに200万画素のカメラを搭載

Fire HD 8 Plusのリアカメラで撮影(イメージ情報1600×1200ドット、35mm換算焦点距離28mm、シャッタースピード1/25、F 2.2、ISO149、測光方式Center weight)。色は比較的忠実だが、大きな画面で見るとノイズが目立つ。メモ用のカメラと割り切ろう

フロントカメラは縦持ちした時の左側ベゼルに内蔵。横持ちのビデオ通話に最適化した仕様変更だ

上面(上)にはボリュームボタン、電源ボタン、マイク、USB Type-C端子、3.5mmヘッドフォン端子が用意されている

右側面(上)にはmicroSDメモリーカードスロットのフタが、左側面(下)にはDolby Atmosデュアルステレオスピーカーが配置されている

最大1TBのmicroSDメモリーカードを使用可能。セットアップ時に選択すれば、ファイルやメディアだけでなくアプリも保存可能だ

Fire HD 8 Plusと
Fire HD 8どちらを選ぶべきか?

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