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週替わりギークス 第148回

テトリスが進化を続けるスポーツだと実感した話

2019年11月05日 17時00分更新

文● 吉永龍樹 編集● 上代瑠偉/ASCII

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『TETRIS 99』。

 僕はテトリスがそこそこ強い。

 初めて触ったのは1988年のファミコン版だったが、当時はとくに上手なわけではなかった。強くなったきっかけは、2006年に親しい友達から勧められて始めたニンテンドーDS用の『テトリスDS』である。勧めてきた友人がものすごく強かったので、対抗するため自分も強くなっていったのだ。

 友人は「テトリスはスポーツである」と言い切っていた。「テトリスなんてただのゲームじゃん」と思う読者が多いかもしれない。

 だが、eスポーツという言葉が一般化してきた現在、テトリスも海外の「Classic Tetris World Championship(CTWC)」など、競技として確立した地位を得つつある。僕も何100時間もプレイするうちに「確かに、これはスポーツだな」と思える実感を得た。

 今日はテトリス上達のターニングポイントとなった出来事と、 2月にリリースされたNintendo Switch版の『TETRIS 99』にいたるまで、今でも進化し続けるテトリスのルールについて書いてみたい。

テトリスを続けると、スポーツと同じく限界に気づく

 テトリスを何100時間かやっていると、自分の強さに限界が来たのがわかるようになる。速いG(テトリスの世界では落下速度を1Gのように「G」を使って表す)には対応できるが、対戦のレートなどでそれ以上実力が上がらない壁のようなものが見えてくるのだ。

 そのとき、実際に実力アップの効果があったのが「競技のルールやガイドラインを詳しく知る」ことだった。

 それまで、テトリスのルールなんて、「テトリミノ(ブロックのこと)を回転させて隙間なく並べば消せる」だけだと思っていた。ところが、調べてみると、勝負に勝つために有効なさらに細かいルールがあったのだ。

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