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週替わりギークス第130回

食事の写真を撮ることは、約50年前には「奇行」だった

2019年07月02日 17時00分更新

文● 吉永龍樹 編集● 上代瑠偉/ASCII

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近未来ではイグノーベル賞のような奇行も当たり前になる?

 2005年、ドクター中松さんがイグノーベル賞を受賞した。

 受賞理由は「34年間に渡り自分の食事を毎回撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析し続けた」こと。1970年、フィルムカメラの時代にスタートしているので、苦労することも多かったらしい。

 当時の新聞記事によると、
・撮影がその場の雰囲気を壊す。
・シェフにレシピ泥棒と勘違いされる。
 など、さまざまな困難があったそうだ。

 写真撮影が今よりも面倒で、お金もかかるものだった1970年代。そんなことをしている人はだれもいなかったからこそ、受賞に値したのだろう。

 イグノーベル賞の創設者であるマーク・エイブラハム氏は「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本とイギリスは誇りにする風潮がある」と述べている。この言葉からもわかるように、食事を毎回撮影するのは、世界的にまれな奇人の扱いを受けていたわけである。

 あれから14年たった今、皆さんはどう思うだろうか?

 スマホとSNSが普及しきった現代、食事を毎回撮影することは奇人のやることではないと感じるのではないだろうか? それどころか、読者のなかには「私も毎日撮っています」という人もいるかもしれない。要するに、携帯機器の発達、社会状況の変化などで、常識が大きく変わった。過去に奇人変人とされたことが当たり前になったのである。

 それならば、今は奇行だと思われる行動も近い未来では当然になることもあるかもしれない。

 そんな期待から今日は、まれに奇行だと言われることのある自分の行動を3つほど見直してみたい。

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