「幻の赤ちゃん」問題をご存じでしょうか? まだ結婚をしていない女性が、仕事と家庭を両立できるか思い悩むことを指すとされています。今回はハピキラFACTORYの代表取締役で、大手電機メーカーの社員でもある正能茉優さんが「女性の働き方と生き方」について、正直な気持ちを綴ってくれました。
読者の皆さん、こんにちは! 正能茉優です。
いよいよハロウィンのCMが流れ始め、これが終わったら、クリスマスに年末……と、早くも2019年の終わりを意識し始めた、秋の始まりです。忘年会のスケジュールが少しずつ入り始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、この連載では、働き方改革が進むこの時代、会社や組織に関係なく「個人」で新しい働き方を実現する方法や考え方について、考えています。
今回のテーマは「女性の働き方と生き方」について。私は今年28歳になります。ほんの数年前までは、同級生や先輩と同じように学校に通い、同じように就職し、同じように働いていたはずなのに、気づけば結婚する人も増え、子供が生まれる人も……と、徐々にそれぞれの人生が分かれてきた、そんな年齢です。学生時代に一緒に会社を立ち上げた相方も、なんと、もうすぐお母さんになります。
「私」が主語の人生ではなく、「私たち」が主語の人生を生きるようになっていく近しい人たちを見て、うれしい気持ちとともに「私は一体、これからどういう風に生きて、どういう風に働いていきたいのだろう?」と漠然と考える機会も増えてきました。
女性就業者、初めて3000万人を超える
そんな中、私が今回、女性の働き方について具体的に考えてみようと思ったのは、7月末のとあるニュースがきっかけでした。
『女性就業者、初めて3000万人を超える』。
7月30日に総務省が発表した「労働力調査」によると、6月の就業者数は6747万人。前年の同月と比べると、60万人増え、過去最多の数字を記録しました。なかでも、女性の就業者は、記録のある1953年以降初めて3000万人を突破し、過去最高の3003万人となったと言います。
働き方改革や一億総活躍のニュースでも、いわゆる「女性活躍」の話は常日頃耳にする話題ではありますが、こうして実際に伸びている数字を見ると、なんだか現実味を感じて、少しドキッとします。
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