世界中のスマートフォンメーカーの歴史を振り返る本連載「スマホメーカー栄枯盛衰」も、記念すべき100回目を迎ました。これまでに紹介したメーカーは60社を超えます。第一回は2016年6月22日掲載のシャオミでした。それから2年が過ぎ、各社の立ち位置や強弱の差は大きく変わっています。今回はこの2年間を振り返ってみることにしましょう。
2年間で変わったメーカーのパワーバランス
スマートフォン各社のマーケットシェアは、ここ数年1位と2位がサムスンとアップルで変わっていません。しかし3位以下には大きな変動が見られます。本連載の開始前、2015年のスマートフォン販売シェアはガートナーによると、3位がファーウェイ、4位がレノボ、5位がシャオミでした。ファーウェイは前年にレノボの後につけており、シャオミの上にはLGがいました。連載開始当時はシャオミが復活を遂げ再び販売数を伸ばしている時期でもあったのです。
その後OPPOとVivoが躍進し、シャオミですら抜き去ってしまいます。しかしシャオミの勢いは止まらず4位の座をOPPOと争うまでになり、Vivoはその後塵を拝するようになってしまいました。一方ではモトローラを吸収したレノボ、特徴的なフラッグシップモデルでサムスンとの韓国対決を行っていたLGは今一つ元気が見えません。
6位以下のメーカーにも動きがみられます。ミッドレンジを中心に低価格なスマートフォンでシェアを広げてきたアルカテル、Wiko(ウィコウ)は新製品の投入ペースが鈍くなりました。例えばアルカテルは2018年2月にラインナップを一新し、従来の「idol」「Pix」「Pop」といった製品名を、「1」「3」「5」とシンプルに数字に変更。しかし逆に製品間の特徴をわかりにくくしてしまっています。
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