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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典第71回

国産ブランドならではの目線 富士通は「使う人を考えた」スマホを作り続けている

2017年12月31日 12時00分更新

文● 山根康宏

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 今や数少なくなってしまった日本のスマートフォンメーカーである富士通。フルWindows搭載端末などヘンタイ系を出したり、最近ではSIMフリー市場にも進出するなど、日本国内で孤軍奮闘しています。なお現在の富士通は過去に東芝の携帯電話事業を統合していますが、ここでは富士通ブランドのスマートフォンの歴史を振り返ることにします。

ARROWSからarrowsへ、SIMフリー市場へも参入開始

 2014年からはドコモ向け製品に特化しますが、ハイスペック製品としてSnapdragon 801搭載の「ARROWS NX F-05F」「ARROWS NX F-02G」の2機種を夏モデル、冬モデルとして投入。特にF-02Gはディスプレイ解像度が同社初のQHD(1440x2560ドット)となり、これは海外メーカーも含め早い時期での採用となりました。

 また3年連続の発売となるらくらくスマートフォンは「らくらくスマートフォン3F-06F」をリリースします。従来の使いやすさを継承しつつも、本体デザインやUIに原研哉氏を採用しました。無印良品などのアートディレクションをしてきた同氏とのコラボは、日本人ならではの使い勝手の良さを追求した「人にやさしいスマートフォン」と言えます。

 この年は年末に「ARROWS M01」でSIMフリー市場にも参入します。長年キャリアと組んで携帯電話・スマートフォンを製造・開発してきた同社にとって、SIMフリー参入は歴史的なトピックと言えます。またMVNOに興味を持ち始めた日本の消費者にとっても、海外メーカー製品ではなく日本メーカーのSIMフリー端末があることは安心感を与えてくれます。M01は日本のSIMフリー市場の黎明期を盛り上げる効果もありました。

富士通初のSIMフリー、ARROWS M01

 そして2015年に入ると、大きな技術革新を発表します。

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