倶楽部のAV特集 第26回
APS-Cやマイクロフォーサーズとは違うフルサイズ機の実力を見よ!
ソニー「α7R III」 ピクセルシフトマルチ撮影など詳細レビュー (1/4)
2017年12月21日 18時00分更新
コンパクトなボディーに35mm版フルサイズセンサーを組み込んだ、ソニーのミラーレス一眼「α7」シリーズ。最近はプロユーザーからも人気の高い製品だ。
そのα7シリーズの最新機種にあたる「α7R III」(ボディーのみの実売価格 40万円前後)が11月25日に発売された。最新機種であり、高精細すぎる写真が撮れる本機を中心に、フルサイズ一眼の特徴や使い方を解説する。
目次
- ソニー「α7R III」の高精細さは凄すぎる! (当ページ)
- 凄すぎる実力その1 レンズの望遠距離以上に撮れる
- 凄すぎる実力その2 AFが細かくピントが精密
- 凄すぎる実力その3 10コマ連写もできる、追従性も強力
- 凄すぎる実力その4 撮影写真が超精細 ピクセルシフトマルチ撮影
ソニー「α7R III」の高精細さは凄すぎる!
まずは、α7R IIIの立ち位置について紹介しよう。ソニー「α」シリーズはレンズ交換式カメラ全体の総称だ。
現在はミラーレス一眼が主流で、一眼レフもあるが最近は新製品が登場していない。
ミラーレス一眼のαは、最上位機種でフルサイズセンサー搭載の「α9」、同じくフルサイズセンサーを搭載する「α7シリーズ」、APS-Cセンサーを搭載する「α6000」番台シリーズがあり、α7はシリーズと呼ばれるくらいに多くのバリエーションがある。
その内訳は、ベースになっているノーマルの「α7」系、ローパスフィルターを省くことで高精細な画質が得られる「α7R」系、画素数を抑えることで高感度での画質を向上させ、動画撮影にも強い「α7S」系となる。
また、α7各機種は第2世代まで進化してきたが、第3世代として最初に登場したのがα7R IIIである。
α7R IIIはα7シリーズの中では高精細をウリにした高画質優先モデルだ。約4240万画素という画素数の多い撮像素子を採用し、ローパスフィルターを省くことで精細さを優先させている。
ローパスフィルターがないことでモアレや偽色の心配が出てくるかもしれないが、今回の3代目まで含めて歴代のα7Rをレビューしたが今まで気になったことはない。
ミラーレスαシリーズ全体の順列で言うならα9が最上位機種であり、連写速度(秒間最大20コマ)などは最速となる。しかし、撮像素子の画素数はα7RIIIのほうが倍近くあり、高精細な写真を撮る、という目的についてはα7RIIIのほうが有利だ。
次ページ以降(アスキー倶楽部会員向け)では、α7R IIIの凄さについて具体的に解説していこう。
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