漫画「ヒカルの碁」で、現代によみがえった天才囲碁棋士・藤原佐為の霊が、傘について疑問を抱く描写がありました。主人公の進藤ヒカルから、人類が月に行ったことを教えられた佐為は、「それほど技術が進歩しているのに、どうして傘のかたちは昔と変わっていないのか」というようなことを尋ねるのです。
確かに傘は、長い間、形状が変わっていないように思えます。傘が一般的に使われ出したのは古代ギリシャ時代で、開閉式の傘が作られた時代にしても、13世紀のイタリア(諸説ありますが)。ちなみに日本では、552年に百済聖王(聖明王)の使者から渡来した記録があるそうです。
とにかく、傘が生まれ、普及してから長い時間が経っている。なのに、傘が超ハイテクな進化を遂げたという話は聞きません。手に持って上から降ってくる雨をしのぐためのものですから、根本的に進歩しようがないと言われれば、確かにそれまでかも。ただ、アイディア商品は出ているようです。
たとえば、人間工学に基づき軸をずらした設計の折りたたみ傘「Sharely(シェアリー)」です(アスキーストアの販売ページはこちら)。
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