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EPOMAKER「HE30」
必要ないけど欲しくなる! 鞄につけたい左手キーボード、触ったらコトコト音ですごく良かった
2026年08月25日 18時00分更新
HE30を購入する3つのメリット
ポイント(1)30%レイアウトだから、マウスを思い切り振れる
HE30の最大の魅力は、なんといってもこのコンパクトさです。採用しているのは36キーの30%レイアウト。一般的なフルサイズキーボードはもちろん、テンキーレスや60%キーボードと比べても、かなり思い切ってキーを削っています。
もちろん、普段使いだけを考えれば「キーが少なすぎない?」となります。しかし、FPS用の左手デバイスとして考えると話は変わります。FPSでは左手でWASDなどの移動操作をしながら、右手ではマウスを操作します。とくに「VALORANT」のようなゲームで低感度設定を使っていると、エイムのためにマウスを大きく動かす場面も少なくありません。
そんなとき、キーボードのサイズが大きいと、マウスを振れるスペースが狭くなってしまいます。HE30なら左手側に必要なキーだけを置けるので、右側に広いマウススペースを確保できます。メーカーも「massive swipe room」を特徴として挙げており、FPSの大きなマウス操作を意識した設計になっています。
個人的には、ゲーミングノートパソコンとの組み合わせが最高だと思っています。自宅ではなくホテルや実家の机でゲームする場合、どうしてもスペースが限られてしまいます。そんなときに、この30%キーボードだと、普通に置けて遊べることが多いのも、うれしいポイントだと思います。
さらに、36キーというサイズは机の上だけでなく、持ち運びにも向いています。本体サイズはおよそ幅153×奥行133×高さ29mm、重量は約350g。着脱式のリストストラップも用意されているので、バッグに取り付けて持ち歩くという、ちょっと変わった使い方もできます。
価格も魅力的です。国内では8000円台で購入できるケースもあり、ゲーム専用デバイスとしては比較的手を出しやすい価格帯。すでにお気に入りのキーボードを持っている人でも、「ゲーム用に、持ち運び用にもう1つ」という選択肢にしやすい製品です。
ポイント(2)Hall Effect+8KHzで、ゲーム向けの性能がかなり本気
小さいだけなら、HE30はここまで面白い製品にはなっていません。内部にはHall Effect方式の磁気スイッチを採用しており、キーをどこまで押し込んだかを磁気で検出できます。これによって、一般的なメカニカルスイッチとは違った細かな入力設定が可能になっています。
とくに注目したいのがアクチュエーションポイントの調整機能です。HE30では0.1~3.4mmの範囲で設定でき、キーごとに入力位置を細かく調整できます。メーカー仕様では0.01mm単位での調整に対応するとされており、「少し触れただけで入力したいキー」と「しっかり押してから入力したいキー」を分けるようなセッティングも可能です。
FPSなら移動キーを浅めに設定して素早く反応させ、誤操作を避けたいキーは深めにする、といった調整ができます。さらにRapid TriggerやSOCD、DKSなどの機能にも対応しており、単なる小型キーボードではなく、かなりゲーム寄りの仕様です。
そしてポーリングレートは8000Hz。メーカー公称では0.125msの低遅延を実現しています。もちろん、実際のゲームプレイで数字ほどの差を誰もが体感できるわけではありませんが、「できるだけ入力遅延を減らしたい」という競技志向のユーザーにとっては、スペックとして分かりやすい魅力です。
8000円台という価格帯で、Hall Effect、Rapid Trigger、8KHzポーリングまで揃えていることを考えると、かなり攻めた構成です。「左手キーボードだから簡易的」というイメージをいい意味で裏切ってくれます。
ポイント(3)押したときの「コトコト音」が気持ちいい
HE30を触っていて、個人的に気に入ったのがキーを押したときの感触と音です。
ゲーム向けの左手デバイスというと、とにかく反応速度や機能を優先して、打鍵感は二の次という製品も珍しくありません。しかしHE30は、そこをかなり丁寧に作っています。トレイマウント構造を採用し、サンドイッチフォーム、IXPEのスイッチパッド、PETのサウンド最適化パッド、EPDMフォームなど、複数の吸音・防振素材を組み合わせています。
これが実際に触ったときの気持ちよさにつながっています。キーを押すと「カチャカチャ」と高い音が響くというより、比較的落ち着いた「コトコト」という音が返ってきます。メーカーもサウンドチューニングによってクリーミーで静かな打鍵感を狙った設計をアピールしています。
さらに、採用されているキーキャップはPBT製。スイッチも工場出荷時に潤滑されており、スタビライザーもあらかじめ調整・潤滑されています。ゲーム中は高速でキーを連打することもありますから、単純に「反応が速い」だけでなく、指先に返ってくる感触が気持ちいいのはうれしいところです。
そして、このサイズ感も面白い。机の上に置いて眺めていると、普通のキーボードとは違う“道具感”があります。しかもリストストラップを使えばバッグに取り付けられるので、「今日は使うか分からないけど持っていく」という気分にもなります。
必要性だけで評価すれば、おそらく満点にはなりません。でも、触って楽しい、持ち歩きたくなる、ゲームで使うとちゃんと便利。この「欲しくなる理由」がしっかりあるのがHE30の面白さです。
購入時に確認したい2つのポイント
ポイント(1)必要な人には刺さるが、必要ない人には本当に必要ない
HE30を購入するときに最初に考えたいのが、「自分は本当にこれを必要としているか」です。
HE30は36キーの30%レイアウトなので、通常のキーボードの代わりにはなりません。メーカーもゲーム用のワンハンドキーボードとして位置づけており、基本的にはゲーム中に使うための専用デバイスです。
PCでゲームをするときだけ使うのであれば非常に合理的です。一方、ゲームをしない時間には普通のキーボードに戻す必要があります。文章を入力したり、Webサイトで検索したり、仕事をしたりする場合は、別のキーボードを使うことになるでしょう。
つまりHE30は、「これ1台ですべてを済ませたい」という人向けではありません。むしろ「ゲーム用と普段使い用でキーボードを分けたい」という人に向いています。
そのため、購入前には机の上にキーボードが2台並ぶことを許容できるか、そしてゲームのためだけに専用デバイスを追加する価値があるかを考えておきたいところです。
ポイント(2)コンパクトだけど、ワイヤレスではない
もう1つ注意したいのが接続方式です。HE30はコンパクトで、しかも持ち運び用のリストストラップまで付いているので、一見するとワイヤレスでどこでも使える製品に見えます。しかし、実際には有線接続専用です。本体側にUSB Type-C端子があって、別途ケーブルで接続します。
これはゲーム用として考えれば、むしろメリットでもあります。バッテリー残量を気にする必要がなく、通常のキーボードと置き換えるのも簡単です。
一方で、「バッグに付けて持ち歩ける」というHE30の特徴から、ワイヤレスでサッと使えるイメージを持っていると少しギャップがあります。外出先やLANパーティーなどに持っていく場合は、ケーブルも一緒に持ち運ぶ必要があります。
一方で、「バッグに付けて持ち歩ける」というHE30の特徴から、ワイヤレスでサッと使えるイメージを持っていると少しギャップがあります。外出先やLANパーティーなどに持っていく場合は、ケーブルも一緒に持ち運ぶ必要があります。
コンパクトさと有線接続はトレードオフ。ここを納得できるかどうかは、購入前に確認しておきたいポイントです。
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