モデル選びを手放すという選択
ChatboxからFuguを呼び出し、自己紹介、画像の読み取り、コード生成と修正までを試してきた。操作感は通常のチャットAIとほとんど変わらず、料金も今回の検証では0.04ドルに収まった。モデルを選ばず質問を投げるだけで、用途に応じた回答が返ってくる。この手軽さがFuguの持ち味だ。
Fuguが向いているのは、モデル選びを任せたい人だ。ChatGPT、Claude、Geminiを用途で使い分けていると、「今回はどれに頼むか」を毎回考えることになる。Fuguはその判断を引き受けてくれるので、軽いコード生成やコードレビュー、調べ物といった作業を、ひとつのAPI窓口からまとめて回したい人に向いている。CodexのようなコーディングツールにFuguを組み込めば、ターミナルでの開発にもそのまま使える。APIキーの扱いに慣れていれば、導入もそれほど難しくない。
逆に向いていないのは、どのモデルが答えたかを1つずつ確かめたい人だ。Fuguは、個別のリクエストでどのモデルが選ばれ、どう連携したかまでは見せてくれない。これは公式も「設計上公開しない」と明言している。任せる手軽さと、中身が見えないもどかしさはセットになる。
公式WebUIの“全部入り”を求める人にも、Fuguだけでは物足りない。ファイルのアップロード解析や画像・音声の生成、Googleアプリとの連携などは、ChatGPTやClaude、Geminiに任せたほうが早い。Fuguはそれらの代わりではなく、モデル選びの手間を省くためのAPIだ。
フロンティアモデルは次々と入れ替わり、得意分野も少しずつ動いていく。そのたびに最適なモデルを選び直すのは骨が折れる。モデル選びを任せられるFuguのような仕組みは、選択肢が増えるほど頼りになる。まずは少額のクレジットで、自分の用途に合うかを試してみるといい。
1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
新刊:発売中「生成AI推し技大全 ChatGPT+主要AI 活用アイデア100選」、:amazon著者ページ
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