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最新パーツ性能チェック 第479回

Radeon RX 9070 GREレビュー! VRAM 12GBでRTX 5060 Ti 16GBに圧勝しRTX 5070に迫る

2026年06月02日 09時00分更新

文● KTU (加藤勝明) 編集●北村/ASCII

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「007 First Light」

 最後にテストするのは007 First Lightだ。FSRの実装をDLLを使わずに実装しているのでRadeonが画質面でも性能面でも圧倒的に不利なタイトルだが、果たしてどうなるだろうか? 画質は最高設定とし、ステージ「針の穴」開始時に起こる車での移動シーンにおけるフレームレートを計測した。

007 First Light:1920×1080ドット時のフレームレート

007 First Light:2560×1440ドット時のフレームレート

007 First Light:3840×2160ドット時のフレームレート

 007 First LightはNVIDIAの肝いりのゲームではあるが、フレームレートという観点ではRadeon勢のフレームレートの方が高く出ている。ただ前述の通りテスト時の007 First Lightの実装ではアップスケーラーがFSR 3止まりであるため、画質面でGeForce勢に大きく劣る。現状はフレームレートが高い理由は動作の軽いFSR 3で動いているため、という理解でよいだろう。画質面でもまだまだ007 First LightにおけるRadeon系技術の実装は改善すべき点が多く、今後のアップデートが待たれる。

007 First Light:ベンチマーク時におけるカード単体の消費電力

実売9万円前後のモンスター、RX 9070 XTが最大の敵

 今回はCOMPUTEX出張前なので検証を絞らざるを得なかったが、RX 9070 GREはRTX 5060 Ti 16GBを上回るどころか、ゲームによってはRTX 5070と同等以上の性能を発揮するシーンも見られた。LM Studio+GPT-OSS 20Bでの推論処理やBIOHAZARD requiem+4K設定時の画面描画のようにVRAMが少ないことを実感するケースもあるにはあるが、AIならより省メモリーな学習モデルを選択する、ゲームなら画質を欲張りすぎないことで十分回避できる。この観点なら実売9万円前後のモンスター、RX 9070 XTが最大の敵。

RX 9070 GREはRTX 5060 Ti 16GBを上回るどころか、ゲームによってはRTX 5070と同等以上の性能を発揮するシーンも見られた。あとは価格次第。9万円を下回らなければ、あえてこれを選択する価値があるとは言い難い

 ただ気になるのは価格設定だ。この業界「○○と同等の性能を出せるのだから初値も○○と同等」、となる場合があるからだ。RX 9070 GREの性能がRTX 5070と同等というデータを採用するなら、冒頭で述べたRX 9070 GREの予想価格10万円という噂も荒唐無稽として一蹴することはできない。仮にそうなった場合、現状9万円前後で手に入るRX 9070 XTの扱いはどうするのか? RX 9070 GREの敵はGeForceではない。実兄RX 9070 XTなのだ。

 どうしてもVRAM 12GBでなければ嫌とか、GreatなRadeonが好きだという物好き以外は、素直にVRAM搭載量の多いRX 9070 XTを狙った方が得策だ。いずれRX 9070 XTの出物も尽きる。RX 9070無印よりも安く出回るようになった時がRX 9070 GREの真のスタートになるだろう。

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