限界を迎えた微細化と信頼性の壁
DRAMはNANDフラッシュ同様の3D化へ
Row Hammerも昔から知られている副作用で、DDR2世代までは大して問題になっていなかったが、DDR3世代以降で問題になり始めており、現在も無縁ではない。
宇宙線などに起因するセルの書き換えに弱くなっているのも事実である。また先にアスペクト比の話をしたが、もうこれ以上アスペクト比を高めるのは構造が崩れかねないため難しく、微細化にともなって穴同士の間隔が狭まった(=絶縁層の厚みが減った)ことに起因するリーク増大も問題である。
さらに、DRAMアクセス用のトランジスタも、DRAMセルそのものの高速化にともない高速なものが求められている。
ここまでが現状の問題である。これらの問題をどうにかできるのか? というと結論から言えば無理である。もちろん遠い将来にはもっと優れた材料がそろって、現在の問題を解決してさらに微細化を進められるかもしれないが、現時点で見えている範囲では無理である。ではどうするのか? というと、フラッシュメモリーと同じく3D化の方向である。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第876回
PC
このままではメモリーが燃える! HBM4/5世代に向けた電力供給の限界と、Samsungが示すパッケージ協調設計の解 -
第875回
PC
1000A超のAIプロセッサーをどう動かすか? Googleが実践する垂直給電(VPD)の最前線 -
第874回
PC
AIの未来は「電力」で決まる? 巨大GPUを支える裏面給電とパッケージ革命 -
第873回
PC
「銅配線はまだ重要か? 答えはYesだ」 NVIDIA CEOジェンスンが語った2028年ロードマップとNVLink 8の衝撃 -
第872回
PC
NVIDIAのRubin UltraとKyber Rackの深層 プロトタイプから露見した設計刷新とNVLinkの物理的限界 -
第871回
PC
GTC 2026激震! 突如現れたGroq 3と消えたRubin CPX。NVIDIAの推論戦略を激変させたTSMCの逼迫とメモリー高騰 -
第870回
PC
スマホCPUの王者が挑む「脱・裏方」宣言。Arm初の自社販売チップAGI CPUは世界をどう変えるか? -
第869回
PC
半導体プロセスの新たな覇権! インテルのDNNプロセッサーはAMDやMetaを凌駕する配線密度と演算密度 -
第868回
PC
物理IPには真似できない4%の差はどこから生まれるか? RTL実装が解き放つDimensity 9500の真価 -
第867回
PC
計算が速いだけじゃない! 自分で電圧を操って実力を出し切る賢すぎるAIチップ「Spyre」がAI処理を25%も速くする -
第866回
PC
NVIDIAを射程に捉えた韓国の雄rebellionsの怪物AIチップ「REBEL-Quad」 - この連載の一覧へ
















