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EarFun「EarFun Air Pro 4+」

鬼コスパ!1万円ちょいのイヤホンでこの音、この機能詰め込みは反則レベルでしょ!

2025年12月19日 18時00分更新

文● 八尋/三宅/ASCII 編集⚫︎ASCII

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EarFun Air Pro 4+を購入する3つのメリット

ポイント(1)φ10mmダイナミック+バランスドアーマチュアのハイブリッド構成

 EarFun Air Pro 4+の大きな魅力の1つが、φ10mmダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成です。このクラスの価格帯だと、ダイナミックドライバー単発というモデルがまだまだ多い中で、しっかりとBAドライバーまで搭載してくるのはなかなか豪華ではないでしょうか。

 実際の音の印象としては、低音は量感がしっかりありつつも、だらしなく膨らむ感じはなく、比較的タイト寄り。EDMやロックなどでもベースラインやキックが気持ちよく出ます。一方で中高域はBAドライバーらしい解像感があり、ボーカルの息づかいやギターのアタック感などがきちんと分離して聴こえます。

 ありがちなのが「低音は強いけど中高域が埋もれる」タイプのチューニングですが、本機はそのあたりのバランス感がかなり良好です。高級機のような“音の余韻の美しさ”まではさすがに求められませんが、「1万円ちょい」という前提を忘れるくらいにはしっかりしたサウンドに仕上がっています。普段使いから動画鑑賞、カジュアルな音楽鑑賞まで幅広くカバーできる音作りです。

YouTubeでEarFun「EarFun Air Pro 4+」のレビュー動画を見る

ポイント(2)QuietSmart 3.0による強力なノイズキャンセリング

 EarFun Air Pro 4+は、独自技術「QuietSmart 3.0」を搭載し、最大‐50dBのノイズ低減に対応しています。この価格帯では正直かなり反則気味の性能だと感じます。

 実際に使ってみると、エアコンの動作音や換気扇の類音、電車内の低~中周波のざわつきなどが自然にスッと引いていく感覚があります。

 ANCをオンにした瞬間に、世界のボリュームが一段階下がるような印象で、強すぎて耳が詰まるような不快感も比較的少なめです。完全に無音になるわけではないものの、「ちょっと静かな空間にワープした」ような感覚が味わえます。カフェ作業や自宅での集中タイムはもちろん、通勤通学の電車内でも十分に恩恵を感じられるレベルです。

 さらに外音取り込み(アンビエント)モードも実用的で、イヤホンを着けたまま会話したり、アナウンスを聞いたりするのも問題ありません。強力なノイズキャンセリングと実用的な外音取り込み、この両立ができている点は、この価格帯のイヤホンの中でもかなり大きな強みと言えます。「自分だけの世界に引きこもれる」という表現がわりと大げさじゃないのが、このモデルの面白いところです。

ポイント(3)幅広いコーデック対応で困らない

 ワイヤレスイヤホン選びで意外と見落とされがちなのが、対応コーデックです。EarFun Air Pro 4+はこの点も非常に優秀で、かなり幅広いコーデックに対応しています。スマホの機種やOSに依存せず、多くのユーザーが恩恵を受けやすい仕様になっています。

対応コーデック一覧は以下の通りです。

・SBC
・AAC
・aptX
・aptX Adaptive
・aptX Lossless
・LDAC

 Android派にもiPhone派にも対応しやすく、さらにLDACまでサポートしているのは大きな魅力です。ハイレゾ相当の高音質をワイヤレスで楽しみたい人にとっても、この価格帯でLDAC対応はかなりうれしいポイントになります。

 実際の使い勝手としても、接続の安定性が高く、動画視聴時の音ズレも比較的少なめです。ゲーム用途でも致命的な遅延を感じにくく、日常利用でストレスになる場面はほとんどありません。「細かいことを気にしたくないけど、音質はそれなりに妥協したくない」という人にとって、このコーデック対応の広さはかなり安心材料になります。

購入時に注意するべきポイント

ポイント(1)過度な期待は禁物

 まず前提として、このイヤホンは“鬼コスパ”と評されることが多いモデルですが、それはあくまでも「1万円ちょい」という価格帯の中での話です。3万円~5万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンや、有線のハイエンドイヤホンと比較してしまうと、さすがに音の密度感や空間表現、細かなニュアンスの描き分けまで同レベルとはいきません。

 すでに高額モデルをメインで使っている人や、いわゆる“音質ガチ勢”の人の場合、「思ったより普通だな」と感じてしまう可能性もあります。「この価格でここまで出るのはすごい」という文脈で評価すべきモデルなので、過度な期待を持ちすぎないことが、満足度を高める上ではかなり大事なポイントになります。

ポイント(2)イヤーピースの互換性は事前にチェックしておこう

 もう1つ注意したいのが、イヤーピースの互換性です。EarFun Air Pro 4+のノズル部分(軸)は楕円形に近い独特な形状をしており、一般的な円形ノズル前提の社外イヤーピースだとフィットしない、あるいは装着できてもズレやすい場合があります。

 最近はサードパーティ製の高性能イヤーピース(フォームタイプや特殊シリコンなど)に交換して音質や装着感を追い込みたいという人も多いと思いますが、このモデルに関しては選択肢がやや狭まる点は把握しておいたほうが良いです。付属イヤーピースでも十分使えるレベルではありますが、「イヤピは絶対に社外品派」という人にとっては、ちょっとしたストレス要因になる可能性があります。

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