モダンと伝統が融合
先進装備と古き良き「走り」の魅力
走行プログラムは柔らかい「COMFORT」、ノーマルモードにあたる「GT」、そしてハンドリングが楽しめる「SPORT」の3種類を用意。可変ダンパーなので、乗り味はシッカリと変わり、一般道ではCOMFORTにすれば滑らかな走りで快適そのもの。
ただ、柔らかすぎる部分もあり、速い速度でコーナーを曲がれば盛大にロールするし、ブレーキを踏めば思いのほかノーズダイブする。景気よく運転すると、後席の人は酔ってしまうので、このモードではジェントルな運転を心掛けたい。
マセラティらしさが出てくるのは、やはりGTモードから。良い意味で古典的で、木綿のシャツを着た時のようなザックリとした肌合いに、イタリアのダンディズムを感じた。そしてクルマがしなりながら走るかのような、剛のポルシェにはない、柔の良さがある。
SPORTモードはラテンの楽しさに溢れている。これもポルシェにはない部分だ。ポルシェはどこか運転手が冷静になる部分があるけれど、マセラティはそうした面が薄く、血が騒ぐ。
とはいえ、ギブリ・トロフェオのような愚かな血が沸騰するところまではいかない。そこはスポーツモデルで楽しんでほしいというところなのだろう。それはマカンでも同じだ。ポルシェのフレーバーは感じられても、神髄を堪能するまではいかない。
【まとめ】これからもガソリン車を!
エンスージアストに贈る1台
ポルシェ・マカンの例に漏れず、今後、自動車のBEV化は進み、ガソリンエンジン搭載車の選択肢は減っていくことだろう。もちろんガソリンエンジン車が絶滅するとは思わないが。
だが、選択肢は減らしてほしくないのだ。マセラティも本国ではBEVを作っているようだが、このグレカーレのようにガソリン車も作っていることに拍手を贈りたい。ラグジュアリーな室内、楽しい走り、マセラティは素晴らしいと素直に心がときめいた。

この連載の記事
-
第617回
自動車
BMWのコンパクトセダン「2シリーズ グランクーペ」が日本の道でマジでイイ5つの理由 -
第616回
自動車
大きくても惹かれる理由がある! アウディの新型「Q5」は全車マイルドハイブリッド化で隙ナシに -
第615回
自動車
「え、これ軽自動車?」運転席をフラットにして車中泊できる日産の軽自動車「ルークス」の本気がヤバい -
第614回
自動車
本気で欲しい! 絶滅危惧種V8 NAを積むレクサス「RC F」、最後にして最高の有終の美に心が震えた -
第613回
自動車
さよなら、スープラ。2026年生産終了を前にこの「直6ピュアスポーツ」を手に入れるべき理由 -
第612回
自動車
「カワイイ顔して、中身はタフ」女性支持4割の三菱・デリカミニが、毎日の相棒に選ばれる3つの理由 -
第612回
自動車
荷物も積めて車中泊もOK! SUV一択で迷っている人にこそ教えたい「ステーションワゴン」の実力 -
第611回
自動車
テスラ・モデルYが劇的進化! スマホ世代を熱狂させる「走る巨大ガジェット」の正体 -
第610回
自動車
【最長航続距離846km】アウディ「A6 e-tron」はEVの航続不安を過去にする究極のグランドツアラー -
第609回
自動車
輸入車No.1の燃費とアルピーヌの走り! ルノー「ルーテシア」が叶える欲張りな選択 -
第608回
自動車
なぜセダンを廃止した? ワゴン一本勝負に出た新型パサートの「潔さと勝算」 - この連載の一覧へ

















