あなたが買うべきガジェットは俺たちに選ばせてくれ! 推しガジェット大賞 2025 第116回
「Amazon Kindle Colorsoft シグニチャーエディション」
ついにKindleのカラー版が出たぞ~~っ! 目に優しいのに色付き表示、あなたはこの製品をどう評価する!?
2025年09月08日 17時00分更新
カラー電子ペーパーの搭載で、Kindleユーザーにとって「ついに来た!」とテンションが上がりそうな新モデル。果たしてどんな魅力があり、どんな点に注意すべきなのか。実際の使い心地を踏まえて紹介していきます。
Kindle Colorsoft シグニチャーエディションを購入する3つのメリット
ポイント1:カラー電子ペーパーで広がる読書の楽しみ
ついにカラー対応の電子ペーパーを搭載したKindle Colorsoftは、コミックを読むときに特にその威力を感じます。たとえば、これまでは白黒でしか読めなかったカラーページや表紙に色が付いた、当たり前の話なのですが、これが大きな事実なのです。
しかも液晶のようなギラギラとした鮮やかさではなく、紙に印刷されたような“自然な色味”で表示されるので、長時間読んでも疲れにくいのはモノクロの電子ペーパーと同じです。
パネルの背面にバックライトを搭載せず、主に光の反射を利用して表示を見る特性により、屋外や明るい場所でも視認性が高く、紙の本を読んでいる感覚に近い心地よさがKindleにはあるのです。
ポイント2:明るさ自動調整で目に優しい
もうひとつ便利なのが、シグニチャーエディションに搭載された「明るさ自動調整機能」。Kindle Paperwhiteのシグニチャーエディションと同様に(標準のKindle Colorsoftには搭載されません)、周囲の環境光を感知して、自動的にフロントライトを最適な明るさに切り替えてくれることで、部屋の明るさを問わずに常に快適に読書できます。
自動調整機能を搭載しないKindleの場合は、明るさを手動で設定する必要があります。寝る前にベッドで本を開くとき、毎回設定しないと、少し眩しい感じがして、その後の睡眠に響く可能性も。シグニチャーエディションなら、そうした面倒さから解放されるわけです。
ポイント3:純正カバーと組み合わせるとさらに便利
Kindleシリーズで重視したいのが、実は「カバーとの相性」。Kindle Colorsoftは、純正カバーと組み合わせることでさらに便利に使えます。
カバーを閉じれば自動的にスリープ状態になり、開けばすぐに画面がオンになる。これはタブレットやスマホでは当たり前の機能ですが、読書専用端末でもあると便利さが段違いです。電源ボタンを探す手間がなく、文字通り「本を開く感覚」でスッと読書を始められます。
純正カバーはファブリックタイプで4980円となかなかのお値段ではあるのですが、質感もよく、持ち歩き時の保護にも安心。本にカバーを付ける人がいるように電子書籍端末にもカバーを付けてもいいのでは?
購入時に注意するべき側面
ポイント1:カラー表示は150ppiで見え方も液晶と違う 従来モデルとの1万以上の価格差は正当化されるか
魅力的なカラー表示ですが、解像度はカラー時で150ppiに制限されます。モノクロ表示では300ppiで、フォントサイズを最小にしても日本語(特に複雑な漢字やルビ)を問題なく表示できますが、カラーイラストの細かな部分を見ていくと、液晶や有機ELのタブレットに比べるとやや粗さを感じることも。
また、色の再現性も液晶ほど鮮やかではなく、あくまで“印刷物に近い色合い”です。それでも実写系のコンテンツは比較的違和感なく表示できるのですが、コミックやアニメ調のイラストなどでは、色合いの淡さが「何か違う」感があるのも確かです(特に最近のコミックはディスプレーで見られるのが前提になっているものが多い)。
いずれにしても本格的なカラーコンテンツはPCやタブレット、スマホで見た方がベター。それを踏まえた上で、ディスプレー以外は性能的に近い「Kindle Paperwhite」との1万円以上の価格差をどう見るかは判断が分かれるところでしょう。
ポイント2:32GBモデルでもコミックの大量保存にはやや厳しい
本機のストレージは32GB(通常モデルは16GB)。電子書籍はテキスト主体の書籍がメインなら十分以上の容量ですが、カラーページも多いコミックや雑誌などはサイズが大きく、数百冊単位と大量にまとめ買いしている人には不足を感じる可能性があります。
もちろんAmazonで購入したコンテンツ自体はあとから再ダウンロードできますが、それはなにかと面倒。せっかくのカラーモデルなので、もう少し容量が大きくてもいいのにと感じます。
■Amazon.co.jpで購入

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