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インテル株式会社の代表取締役社長がまさか……

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

2025年05月11日 10時00分更新

文● ジサトライッペイ/ASCII 編集●ASCII

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超久しぶりのPC自作、感動のフィナーレ

 ケーブルレイアウトなどの微調整を施し、いよいよあとは電源を投入するのみとなりました。はたして、無事起動できるのか……!

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

ケーブルレイアウトを入念にチェック

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

強化ガラスパネルの保護フィルムをはがします

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

いざ、電源を投入

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

待つこと数秒、BIOSがあがってきました!

 というわけで、大野さんは見事15年ぶりのPC自作を完遂しました。しかも、終わってみれば作業時間は2時間41分の好タイム。簡易水冷クーラーありの構成なら結構早いほうだと思います。

 もちろん、途中インテルの若手社員の矢内洋祐(やないようすけ)さん(28歳、PCパーツ構成のチョイスも担当)や、インテルPCマイスター・上級である僕のアドバイスもありました。

 しかし、基本的には説明書と対峙しながら、大野さんおひとりで組み上げております。昔の経験が生きることもあれば、新しく知った部分もあり、その両方を楽しみながら作っておられるように見えました。

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

矢内さん(左)と僕(右)も入り、15年ぶりに大野さんが組んだPCと記念撮影。いろんなPC自作の取材をしてきましたが、僕はこの完成後のひと幕がすごく好きなんですよね。やっぱり「パソコンを作る」ってすごく楽しくって、すごくうれしいことなんだと再認識できるので

まとめ:結婚しても子どもができてもいつか再燃する、PC自作熱

 インテルは最近、「自作PC」に代わる新たな言葉として、「カスタムPC」という表現を使うようになりました。これは既存のPCでビデオカードを交換したり、メモリーを増設したりする行為も含み、自作PC未経験者の間口を広げる狙いがあります。

 パソコンに限らず「なにかを作る」という行為は、コスパもタムパも高い完成品が多く流通している現代においては、かなり嗜好性の高い趣味になっています。ありていに言えば、「効率が悪い」行動様式とも言えるでしょう。

 しかし、ガンプラやミニ四駆などもそうですが、「作る行為」そのものに代えがたい魅力があるものは、結婚や育児などでライフスタイルが変わっても、ある日いきなり再燃することもあります。自作PCだってそうなんです。

 大野さんは昨年6月にインテル株式会社の代表取締役社長に就任。そのプレッシャーもいくばくたるやという感じですが、そんな年末の大掃除の時に自宅で昔組んだPCを発見し、「当時の懐かしさに加えて、OSが起動したときの感動、後にメモリーを増設したことなど、記憶が一瞬にして蘇った」そうです。

 そして、今回15年ぶりにPCを組むことを決意されたわけですが、ふだん会見で見せる社長然とした姿とは異なり、最新PCパーツと"楽しそうに”悪戦苦闘する様子はすごく共感が持てました。この「熱」が、50歳の方のみならず多くの世代に届くものだと信じて、筆をおきます。

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

最後の最後に、CPUのバッジシールをPCケースに貼った大野さんですが、気がゆるんだのか、やや角度がずれてしまいカッターではがしました

50歳のおっさんが15年ぶりにパソコンを自作した話

しかし、その時ちょっと電源ボタンにキズをつけてしまい、すごく凹んでらっしゃいました。これも時が過ぎればいい思い出になりましょう

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