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エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のまち散歩 第23回

「大阪・関西万博」で1000機のドローンと600台のスピーカーがフル稼働! 光と音が織りなすスペクタクルショー「One World, One Planet.」はギネス級の感動

文●玉置泰紀(一般社団法人メタ観光推進機構理事)

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 2025年4月13日に開幕する「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)(〜10月13日)のプレス向けのメディアデーが2025年4月9日に実施された。万博大好きメディア人として駆けつけた筆者がお送りする直前リポート第3回は、光と音とテクノロジーの織りなすスペクタクルショー『One World, One Planet.』を紹介する。

 「One World, One Planet.」は「願い」をテーマにリアルとデジタルで万博会場と世界中がつながる「地球共感覚セレモニー」。2025年4月13日から10月13日までの会期中184日間、リアルとバーチャルを融合したイベントを連続開催することは万博史上初の試みになる。

 このショーの目玉の一つが、1000機のドローンを使った大規模なドローンショー。会場である夢洲の「つながりの海」上空で、日没後に繰り広げられるこのショーは、「願い」をテーマに光と音、最新技術が融合した圧巻のパフォーマンスになる。開幕初日の4月13日には特別演出(機体数未公表)も予定されている。

 さらに、ドローンショーだけでなく、大屋根リングのライトアップや、EXPOホール「シャインハット」でのプロジェクションマッピング、LEDビジョンを使った演出なども組み合わさり、会場全体が幻想的な雰囲気に包まれる。

 つながりの海上空で繰り広げられた1000機のドローンショーは、有名キャラクターを使ったり、驚かせたりではない、美しい樹木が生い茂っていく表現が心に沁みる。実際に目の当たりにすると、一日中ずっと歩き回った万博取材をていねいに締めてもらった気がしてうれしかった。

 バーチャル空間でも参加可能な要素があり、例えば「One World Tree」というARを使った願いの投稿イベントでは、来場者やオンライン参加者が一体となってショーを盛り上げることができる。

 天候によっては中止の可能性もあるが、予約不要で観覧できるので、万博を訪れる際はこの壮大なショーを楽しんでみたい。開催時刻は季節によって日没時間が異なるので、訪れる前に公式情報をチェックする必要がある。

 以下は、各演出の詳細。

【ドローンショー】 
場所:つながりの海上空
毎日1000機のドローンショーを実施。夢洲の夕暮れの空を、願いのモチーフで彩る。

【大屋根リングライトアップ】
赤と青が混じり合った黄昏時の象徴でもある「紫」の光でライトアップし、光に包まれる体験ができる。

【プロジェクションマッピング】 
場所:EXPOホール「シャインハット」外壁
幻想的な世界がEXPO ホール「シャインハット」の外壁面に映し出される。大迫力のプロジェクションマッピングと世界観に没入する体験ができる。

【Cubeモニュメント】 
場所:休憩所(上記マップ参照)
3m×3m×4面のLEDビジョンに、セレモニーに合わせて幻想的な映像が映し出される。

【One World Tree(願いの投稿)】 
場所:バーチャル上
万博会場内外を問わずスマートフォンなどのバーチャル上で「願いの投稿」ができる参加型イベントも実施する。誰かの幸せや健康、この星の未来を想う、そんな「利他」的な「願いの投稿」が集まることで、ARで表現する願いの樹「One World Tree」が成長する姿を楽しめる。

イメージを喚起されるドローンショー

2つのギネス記録を狙うドローンショーと
およそ600台の屋外スピーカーに注目

 ドローンの運営を担う「レッドクリフ」は、大阪・関西万博の会期中に「ドローンによる最大の木の空中ディスプレイ」および「年間で飛行させたドローンの最多数」の2部門において、ギネス世界記録へ挑戦する。

 「Largest aerial display of a tree formed by multirotors/drones (マルチローター ドローンによる最大の木の空中ディスプレイ)」は4月13日の開幕日がまさに挑戦の時になる。

 「Most multirotors/drones launched in a year (一年間に飛行させたマルチローター/ドローンの最多数)」は、開幕前のテスト飛行からはじまり、2025年3月17日~10月13日と言う閉幕までの期間で実現を狙う。

 また、音響を担当する「KISSonix(キスソニックス)」は、開発の最先端をゆく3D音響プロセッサーを駆使し、およそ600台に及ぶ屋外スピーカーを使って会場全体を包み込む。

 KISSonix代表の伊藤カズユキ氏は、以下のように意気込みを語る。

 「ドローンショー、プロジェクションマッピング、光のCUBEも一体となる瞬間を最先端の演出で『音』を通じて一つの大きな共創空間として表現することで、万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』をより感性豊かな奥行きのある表現として実現させます。

 広い会場の中ですが、KISSonix立体サウンドをより体験できる奇跡スポットです。まだまだたくさんありますので、皆さまからのお声で増やしていきたいと思います。

 立体音響プロデューサー、作・編曲家としての豊かな経験と感性を活かし、万博を訪れるすべての人々の心に深く響く、忘れられない音の記憶、『音』による感動体験を創造します。単なる技術提供に留まらず、未来社会のイノベーションを体感する上で、関西万博は欠かせない要素となるでしょう。ぜひご期待ください!」

伊藤カズユキ氏(写真左)。右側は万博主催催事プロデューサーの小橋賢児氏

■開催概要

日時:
2025年4月13日(日)~10月13日(月) 日没後

開催場所:
万博会場内全域(つながりの海上空、大屋根リング、EXPOホール「シャインハット」外壁、休憩所(Cubeモニュメン ト)、会場内デジタルサイネージ、バーチャル万博会場)

主催:
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会

協賛:
株式会社レッドクリフ 西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社 株式会社フォーラムエイト 福宝ホールディングス株式会社 明治安田生命保険相互会社 コンドーテック株式会社 株式会社髙松コンストラクショングループ KISSonixなど

観覧方法:
予約不要

※開催時刻は季節により変更する。
※天候により中止となる場合がある。
※バーチャル万博会場での参加には、バーチャル万博アプリをダウンロードする必要がある。
https://www.expo2025.or.jp/future-index/virtual/virtual-site/

イベント情報の公式サイト:
https://www.expo2025.or.jp/events/

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