パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。
そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。
”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。
コネクターの色までこだわったオールホワイトゲーミングPC
いよいよ発売日の2月28日が迫ってきている「モンスターハンターワイルズ」。年末年始にはモンハンワイルズを機会に新たにPCを組んだり、BTO PCを購入したりする人で秋葉原のショップも大いに賑わい、即納モデルのゲーミングBTO PCの売り切れが続出していた。
大いに盛り上がっているモンスターハンターワイルズだが、2回のオープンベータテストが2月7日~10日、2月14日~17日の計8日間の実施が決定。昨年末に発表された製品版に向けた調節内容は反映されていないのは残念だが、既存のPCで動作するか前回試せなかった人だけでなく、モンスターハンターワイルズを目的に新たにPCを自作、購入した人も、そのパフォーマンスを試せるチャンスだ。
今月の自作レシピでは、そんなモンスターハンターワイルズだけでなく、最新ゲームタイトルを満喫できるスペックを備えるうえ、見た目もこだわったレシピをパソコンショップ アーク スタッフの磯田さんが提案してくれたので、紹介していこう。
ゲーマーのスタッフが多く、ゲーミングPCの構成やキーボード、マウスなどのゲーミングデバイスの購入相談がしやすい同店。そんなスタッフが考えたゲーミングBTO PCもあるのも特徴だ。
ゲーマーでもある磯田さんが提案してくれたのは、PCケースに独特な八角柱デザインで人気を博しているThermaltake「The Tower 300」とともに、白色にこだわった1台だ。
見た目だけでなく、スペックも魅力で、CPUにはゲームプレイからゲームの録画や実況配信、動画の編集などのクリエイティブな作業などをスムーズに行なえる8コア/16スレッドCPUのRyzen 7 9700Xをチョイス。
選択が難しいタイミングとなっているビデオカードには、いま価格、パフォーマンス、VRAM容量のバランスが良好なRadeon RX 7800 XTビデオカードを組み合わせている。そんなスペック面に、組み立てやすさも加えたレシピがコレだ。
見た目にこだわった、最新ゲームタイトルを満喫できるPC | ||
---|---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」 (8コア/16スレッド、最大5.5GHz) |
5万8980円 |
CPUクーラー | Corsair「iCUE LINK TITAN 360 RX RGB White」 (簡易水冷、360mmサイズラジエーター) |
2万5580円 |
マザーボード | GIGABYTE「B850M AORUS ELITE WIFI6E ICE」 (AMD B850、Micro ATX) |
3万6800円 |
メモリー | Crucial「Vengeance RGB DDR5 CMH32GX5M2E6000C36W」 (16GB×2、DDR5-6000) |
2万1654円 |
ストレージ | Crucial「T500 2TB CT2000T500SSD8JP」 (2TB M.2 SSD、PCIe4.0) |
2万980円 |
ビデオカード | SAPPHIRE「SAPPHIRE PURE AMD Radeon RX 7800 XT GAMING 16GB GDDR6 11330-03-20G VD8650」 | 8万6799円 |
PCケース | Thermaltake「The Tower 300 Snow」 (ミドルタワー) |
2万3480円 |
電源ユニット | SuperFlower「LEADEX VII PLATINUM PRO 1000W WT」 (1000W) |
3万980円 |
総額(税込) | 30万5253円 |
※価格は1月16日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
ゲーミングPCで今人気のあるCPUは、ゲームのパフォーマンスを引き上げるRyzen 7 9800X3Dになる。ただ、BTO PCならある程度購入チャンスは残っているが、単体で店頭に並ぶことは、かなり少ない状況が続いている。
そんな状況のなか、第2の選択肢として選ばれているのがRyzen 7 9700Xになる。ゲーム特化CPUではなくなるが、Ryzen 7 9800X3Dからは3万円前後も価格差がある。浮いた予算でビデオカードのランクをアップさせるといったことも視野に入れられる。

この連載の記事
-
第113回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】OS込み15万円で愛息愛娘の学習PCを組もう、組み立てマニュアルで一緒に自作に挑戦できる -
第112回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】モンハンワイルズ駆け込み自作、RTX 4070搭載で20万円以下の小型PC -
第110回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】はじめてのPC自作でも大丈夫! ピラーレスゲーミングPCを組もう -
第109回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】魅せる、高冷却、組みやすいNZXTの最新PCケースではじめての自作に挑戦 -
第108回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】モンスターハンターワイルズが遊べる性能のゲーミングPC -
第107回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】組み立てマニュアル付き! 自作初心者向けゲーミングPC -
第106回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】絵師でもあるアーク野澤さんが欲しいVRChatも視野に入れたクリエイターPCレシピ -
第105回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】Socket AM4で組む予算を抑えたゲーミングPC -
第104回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】10万円で組める! 「DeskMini X600」をベースにしたメインでもサブでも使える極小PC -
第103回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】ゲーム特化CPUとピラーレスケースで組む旬なPC - この連載の一覧へ