このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第485回

1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較

2024年12月07日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●あらた 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

運転席はスポーツカーっぽいマカンTと乗用車っぽいSQ5

マカンTの運転席

 マカンTの運転席はかなりスポーティー。シートはかなりサイドシルが立っているほか、センターコンソールの位置が高くてコクピット感を強めています。そしてインフォテインメントディスプレイの位置は下にあり、前方視界は良好。

SQ5の運転席

 SQ5の運転席は乗用車っぽさを残したもの。なかでも、インフォテインメントディスプレイが高い位置にあり、メーターパネルと同じ高さに設定されています。この位置だとナビは見やすい反面、座高の低い女性からは「斜め左前の視界が悪い」という声につながったりします。

マカンTのメーターパネル

SQ5のメーターパネル

 それでは、メーターパネルを見てみましょう。マカンTは速度計と回転計が指針式、右側にインフォメーションディスプレイを配置するのに対し、SQ5はフルLCD。写真はスポーツモードですが、走行モードに表示は切り替わります。

 そしてSQ5はメーターパネル内でナビを全画面表示できます。これはアウディが先鞭を切ったと言われています(ジャガーという説もあり)。「それってイマドキ普通では?」と思われそうですが、拡大縮小ができるのはアウディだけで、実際に使うとめちゃくちゃ便利なのです! 正直、これがあるだけでアウディを選ぶ価値があると断言します。

 スマホ対応ですが、どちらもAppleとAndroidに対応。ですがアウディの場合、カープレイのナビを使うと、前出のメーターパネル内ナビでのルート表示ができないため(道路の表示はできます)、あまり魅力を感じないのが正直なところ。アウディ、ポルシェともにセンターコンソールにスマホを置くスペースはなく、アームレスト内に置くことになります。USB端子はどちらもTYPE-Cです。

【まとめ】乗るならSQ5、運転するならマカンT

 乗り味は、ブランドイメージ通り。ライトウェイトスポーツのような、クイックなドライバーズカーのマカンTに対し、プレミアムでグランドツアラー的なSQ5という印象。乗り心地でいえば、ポルシェはシッカリカッチリ感がある一方で、アウディに比べるとショックは強め。アウディはフワッとした優しさ。そして高速道路に乗ると、SQ5の方が直進安定性が高いと感じました。

 この違いはステアリングフィールにも表れており、しっかり感のあるマカンTに対し、とても軽いパワステフィールのSQ5といったところ。ですが、ワインディングになるとさすがポルシェの楽しさ。もちろんSQ5も楽しいのだけれど、冷静になるときが訪れることが。

 見た目はSUV、走ればスポーツカー、乗れば高級車という2台。「同乗するならSQ5ですけど、運転するならマカンT」と唯さん。その意見に同意しつつも、使い勝手や、日頃の乗り心地を考え、筆者はアウディに軍配を挙げたいと思います。ちなみに燃費は、どちらもほぼ同じだったことを最後にお知らせいたします。

モデル紹介――あらた唯

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ