ワイヤレスCarPlayは非対応
マークレビンソンのオーディオは音が良すぎ!
インフォテインメントはトヨタそのものという印象。特別何か表示が変わることはありませんでした。スマートフォン連携もバッチリですが、ワイヤレスのApple Carplayには対応していないようです。
マークレビンソンが監修したカーオーディオシステムは、クローズド状態とオープン状態で、それぞれに適した音場になるようコントロールされているところにも感心。さらにクリアーなエンジンサウンドが楽しめるように、ルーフを閉じた状態で不要な周波数ノイズを低減するアクティブノイズコントロールも搭載しているとのこと。
シートはコンバーチブル専用品。それはデザイン面でヘッドレストにエンボス加工を施しただけでなく、座面設計もたわみ量を多くして乗り心地を改善しているという芸の細かさ。もちろん電動式です。そして、シートベルトホルダーはマグネット式で、使い勝手はかなり良い印象を受けました。
乗降性ですが、足抜けが少し悪いのです。また、ドアノブが飛び出すタイプなのはカッコいいのですが、ネイルが欠けるおそれがありますので、注意したほうがいいでしょう。
ペダルはレクサスらしくオルガン式。足元スペースはかなり広い印象を受けます。
ガソリンはハイオク専用。ちなみに燃費ですが、高速道路と一般道を半々で、リッター8kmくらいでした。
丁寧な作りで贅沢なクルマ
やはりオープンカーは雨より晴天が似合う
取材日は雨だったので、オープンドライブをあまり楽しむことができず。オープンカー好きの唯さんもちょっと残念そう。
動き始めて感じるのは「とても贅沢な車」ということ。高価な素材を使った贅沢さだけでなく、精神的に贅沢な気持ちになる、真のラグジュアリーさを覚えます。
とにかく仕事が細かく丁寧。ステアリングをはじめ、クルマに触れると指先が喜ぶ感覚があり、イイモノ感を実感します。レクサスが本当にやりたかったのは、こういう世界で、それはコストなどの制限で実現しえなかったのでしょう。その制限を取り払えば、レクサスはこういうクルマを作れるという証明になったといえそうです。
ライバル車のように官能さを訴求するものの、その味付けは薄め。一方、走りにおいてネガティブな想いにならない細かな部分までの気遣いは、ライバルをしのぎます。日本のラグジュアリーとはかくあるべき、という1つの提案です。LCが出てからコンバーチブル化するのに、3年の時間を擁した理由がよくわかります。
大排気量のV8エンジンは実に見事にしつけられ、普段は静かなのに4000rpmを超えたあたりから何かタガが外れ、澄んだ歌声をきかせます。フロントからソプラノのような吸気音、リアからはバリトンバスのような排気音が運転席で混ざりあい、ダイレクトにドライバーに伝えます。この感覚はターボエンジンでは得られない世界。しかもオープンカーで楽しめる!
バツグンの乗り心地の良さとか、圧倒的な加速感とか、それは良くて当たり前。その先の世界を見せてくれたことに感謝です。
「今までのレクサスに抱いていたイメージを変えるクルマでした。とてもイイですね」と唯さん。レクサスが日本に上陸して今年で20年。ついに「レクサスでなければ得られないラグジュアリー」と「退屈じゃないクルマ」が生まれたことを喜びたいと思います。
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