水平対向6気筒エンジンを操る楽しさに溢れる
それでは乗車してみましょう。乗降性はスポーツカーとしては良いほうで、このあたりの作りこみはさすがの一言。ドアの内張はシンプルながらも高級感があるレザー仕上げ。サイドステップには911 Carrera Tの文字が刻まれています。
シートは座面の前後移動のみ手動で、リクライニングと高さ調整は電動。前後調整のレバーが下部横にあります。
カレラTに後席はなく(オプションで取り付け可能)、そのほとんどが荷室という状態になります。後席がないからクルマが軽くなって運動性能がアップ、という考えです。もともと911の後席に大人が着座するとかなり窮屈なので、これでもいいかなと思ったのですが……。
荷物を置こうと、背もたれを前に倒すわけですが、入口は狭いためスーツケースを入れる際に困難が伴います。また床面に補強などはないようで、床面がズズっと凹む感覚が……。重たい荷物は避けた方が良いでしょう。一方、後席がない分、シートを思いっきり寝かすことができるので、仮眠の時は便利かなと思ったり。
コクピットまわりは、スポーティーさとラグジュアリーさが共存する911ならではの世界。試乗車のシート表皮は細かなチェックのファブリックとレザーのコンビで、ちょっとレトロな感じが◎。
メーターは中央以外はデジタルでナビも表示可能
ステアリングホイールはポルシェらしい3本スポーク。クルーズコントロールはフォルクスワーゲングループではおなじみの、ステアリングコラムから生えるレバーで行ないます。なんとトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)付きのアダプティブクルーズコントロールというから驚き!
MTなのに、どうやって制御しているのでしょう? ちなみにオプション価格は27万3000円。ペダルはもちろんクラッチ付きの3ペダル。配置も完璧で操作に一切の不満はありません。
メーターは911伝統の5連タイプ。中央のタコメーターは指針式ですが、それ以外はディスプレイで、ナビを表示させることもできます。ちょっと見づらいのはご愛敬ということで。
インフォメーションディスプレイで911カレラTのみに表示される(と思う)ものとして、ギアアシストがあります。これは何かというと、入っているギアを表示するというもの。アシストというから何か特別な仕掛けがあるかと思ったのですが、普通に1や2といった数字が出るだけでした。
走行モードは5種類から選択可能。とはいえ、エンジンレスポンスと排気音、そして足まわりが変わるようです。街中で大きく変化し扱いづらい、ということはありませんでした。

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