先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第291回
生成AIが人間の創造性に与える影響/グーグルやオープンAIが資金投入する「AIエージェント」
2024年07月22日 09時00分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
生成AIは人間の創造性を高めるか? 新研究で限界が明らかに
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生成AIは、人間の創造性にどのような影響を与えるのだろうか。ある研究によると、レベルの底上げにはつながるものの、元々創造性の高い人にはほとんど影響がないことが明らかになった。
テック企業が開発競う 「AIエージェント」 アシスタントとの違いは?
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グーグルやオープンAIなどの大手テック企業が、AIエージェントの開発に膨大な資金を投入している。AIエージェントとはどのようなもので、どのように役に立つのだろうか? 解説する。
量子技術を最速で社会へ、大関真之教授が考えるイノベーターの条件
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大学で研究や教育活動に精力的に取り組みながら、スタートアップ企業の創業者として、多くの企業や自治体と協業し、量子アニーリング技術の社会実装に取り組む大関真之・東北大学教授/東京工業大学教授に、同技術の現在地と将来像、そしてイノベーターの条件について聞いた。
「訓練データはタダではない」音楽業界が問う生成AIの根本的問題
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強力な生成AIモデルを訓練するには膨大な量の訓練データを必要とする。音楽生成AIスタートアップ2社に対して大手レコード会社が今回起こした訴訟は、これまでで最大のメッセージを伝えている。それは「高品質な訓練データは無料ではない」ということだ。
現在わずか10%、プラスチックのリサイクルが進まない理由
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プラスチックのリサイクル率は現在10%に過ぎず、ほとんどが廃棄されている。ある研究チームがポリエステルを含む混合繊維の衣類をリサイクルする手法を開発したが、産業として成り立つほど規模を拡大させるのは難しそうだ。
「体操にイノベーションを」 日本発のAI採点システムは 競技の何を変えたのか?
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完璧な開脚、美しいアーチ、そして観客を魅了する表現力。体操競技の審判は、一瞬の動きを見逃さず、芸術性まで評価する難しい仕事だ。そんな複雑な判断の一部を、富士通が開発したAIシステムが支援している。パリ五輪が間近に迫る中、日本発のイノベーションは体操競技をどのように変えたのか。
中国テック事情:自動運転に政府が全力、AIとクルマで主導権狙う
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中国は自動車製造と人工知能(AI)における新たな優位性を組み合わせた自律自動車で、主導権を握ろうとしている。安全上の懸念から他国が慎重に進めている間に、中国政府は全力で前へ進んでいるのだ。
ARPA-Eが6300万ドル投じる気候テック企業4社の中身
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エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)は気候変動対策として有望なテクノロジーを持つ企業に対して資金を提供している。6月末、ARPA-Eの資金を獲得する4社が明らかになった。どのような企業か、紹介しよう。
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