OpenAIは現地時間1月10日、カスタムバージョンのGPTを作成できる「GPTs」機能で作成した多様なGPTを探索できる「GPT Store」の公開を予告通り開始した。前回はその概要をお伝えしたが、今回からしばらくは毎回ひとつのGPTに絞って使い方を深掘りしていきたいと思う。今回取り上げるGPTは「Consensus」だ。
GPTsの使い方
GPT Storeに入るには左側メニューから「Explore GPTs」(GPTを探索する)をクリック。現在のところ無料版ChatGPTからはアクセスできない。
「GPTs」としか書かれていないが、ここが「GPT Store」だ。
今回取り上げるConsensusは、「Research & Analysis」部門で1番上にランキングされている人気GPTだ。
おそらく全体ランキングとなる「Trending」では、5番目に掲載されている。クリックしてConsensusを起動しよう。
Consensusとは、学術論文検索サービスのこと
Consensusは、GPT-4などのAIを活用し、医学、生物学、工学、社会科学など多岐にわたる分野の、2億件を超える査読済みの学術論文から質問に対する回答を生成する学術検索サービスだ。
GPTは「あなたのAI研究アシスタント。Consensusの2億件の学術論文を検索し、科学的根拠に基づいた回答を得たり、正確な引用を含むコンテンツを起草することができます」と説明されている。
学術論文と言うと敷居が高そうに感じるが、論文を精読する必要はない。いつものようにGPT-4がいい感じに要約してくれるので、筆者のような一般人でも充分使いこなすことができる。
「ChatGPTはハルシネーション(幻覚、うそ)があるから検索には使えない」という意見があるが、Consensusによる検索結果は学術論文が元になっているためかなり信用度は高くなっている。出典元の論文にすぐアクセスできるのでファクトチェックもしやすい。
なお、余談だが、Consensusのファウンダー2人(左下:エリック・オルソンCEO、右上:クリスチャン・セーラムCPO)は元カレッジフットボールの有名選手だそうだ。
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