重要な開発者が去り、独立
Stablity AIが社内で何らかの課題を抱えているということが、さらに顕在化する動きが出てきました。Stable Diffsionの生成環境として人気が高く、Stable Diffusion公式アプリでもあった「Comfy UI」の開発者comfyanonymous氏が、Stability AIを退職してしまったことです。
Comfy UIはノードベースの生成環境として人気を獲得し、comfyanonymous氏がStability AIに採用されたことから、Stable Diffusionの環境として広く普及しています。SD3Mの公式環境としても、早い段階から準備が進められており、ローンチに合わせて対応版のアップデートがなされていました。
comfyanonymous氏は6月17日に、ComfyUIのDiscordのチャットで、ユーザーからの質問に答える形で、SD3Mのリリース過程のトラブルの一端を明らかにしました。Redditに転載されたチャットによれば、comfyanonymous氏は「2Bモデル(SD3M)は辞めてしまった研究者による失敗作だった。しかし、4Bと8Bモデル(最高品質のSD3)をリリースする代わりに2Bをリリースすることに会社トップからの強い圧力があった」と明かしています。さらに「Stablity AIをやめようと思った1つの理由は、ベストなモデルを作ろうとすることに集中していないように見えるから」とも書いています。
加えて、Stablity AIの公式の生成環境の1つだった「StableSwarmUI」の開発者のmcmonkey4eva氏もやめてしまったことが明らかになりました。Stablity AIは、ローカルPC向け環境の開発者2人をSD3Mのローンチという重要なタイミングで失ったのです。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる -
第168回
AI
とんでもない動画生成AIが出てきた 無料で試し放題の「MiniMax H3」を徹底検証 -
第167回
AI
“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果 -
第166回
AI
社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁 -
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった -
第164回
AI
AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない -
第163回
AI
無料の画像生成AI「Krea 2」が話題 実写もアニメもこなす新勢力 -
第162回
AI
ローカルAIで“しゃべる推理ゲーム”を作ったら、思ったよりちゃんとゲームになってきた -
第161回
AI
わずか3日で停止された新AI「Claude Fable 5」は何がすごかったのか -
第160回
AI
寝不足になるほど面白い ローカルAIと音声合成をつないだら、キャラが普通にしゃべり始めた -
第159回
AI
AIを使える人と使えない人で、とんでもない差が出ると実感した理由 - この連載の一覧へ






