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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第173回

OpenAI「Astra」は何でもできる、だからこそ“プロの指示”が必要になる

2026年09月14日 07時00分更新

文● 新清士

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 5日、OpenAIの「GPT-6 Astra」が筆者の環境でも使えるようになりました。前のバージョン「GPT-5.5 Sol」よりも、推論ベンチマークでは12倍に達するほど性能が大きく向上したとの報告もあり、注目が集まりました。果たして、その能力はこれまでのAIの常識を変えるほどの汎用性と高い性能を備えていました。ただし、GPT-6 Astraを深く使いこなすには、明確なコツがあります。それは、的確なフィードバックを与えられるかどうかです。2Dシューティングや3Dモデル、アニメーション生成などの作例を通じて見ていきます。

もう短編小説やゲームでは実力を測れない?

 これまで、新型LLMが登場するたびに、体感できるレベルで性能を理解するために、簡単なプロンプトで短編小説を書かせたり、2Dシューティングゲームを作らせたりしていました。今回も同じ課題に取り組ませたのですが、GPT-6 Astraの性能を把握するためには、これらの課題は簡単にクリアされてしまうため、性能の評価が難しくなってきています。

 筆者が書かせた短編「エンドロールのあとで」はAIと人間の男性のはかない恋愛関係を描いていますが、可もなく不可もない水準の文章を書き上げました。何度か調整して書き直させたのですが、最後まで「普通だな」という印象が残りました。

 次に、シンプルなプロンプトを使って、2Dシューティングゲームを作らせてみました。20分ほどで完成したゲームは、これまた普通で、あまり感動するほど面白くはありませんでした。以前、作らせたGPT-5.5のゲームに比べると完成度も面白さも上ですが、Anthropicの「Claude Fable 5」に作らせたゲームに比べると、面白さで劣ると感じました(参考:AIだけでゲームは作れるのか? Codexに7本作らせて見えた実力と限界 / AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない)。

 退屈なのは、ウェーブのバリエーションが単純で、ストーリー性が感じられず、作業感が強かったからです。そこで、少し指示をひねってみました。プレイヤーは敵の基地がある「月」に侵攻していく設定で、宇宙から始まり、最後は敵の基地に侵入し、コアを破壊するという展開を作るように指示しました。さらに、ボス戦も面白くなかったので、巨大戦艦を登場させ、パーツを順に破壊し、最後にコアを破壊して撃沈するという展開を組み込むようにも指示しました。

 1時間ほど調整してできあがったゲームは、まだ敵の強さや弾幕などの調整が必要だという印象はあるのですが、見違えるほどおもしろくなりました。

△「NeonSwarm」の予告編動画

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