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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第175回

AIが人間のようにゲームをプレイ 話題の「Jev」を試してわかったこと

2026年09月28日 07時00分更新

文● 新清士

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 9月15日、TypeSafe AIから「Jev」という新しいAI技術が突然発表されました。まったく新しいアプローチで、アプリケーション内部の「選ぶ・採点する・可否を決める」を担うモデルとして登場したもの。計算と判定が速く、APIを通じて利用しても非常に安価なため、これまでのLLMとまったく異なる分野に使えそうだと、さまざまな検証がされています。筆者も何ができるだろうかと考えたのですが、ゲームのNPC制御やデバッグに使えると考え、実装してみました。

考えるのではなく即断する新AI「Jev」

 Jevは、TypeSafe AIが開発した初の「System Oneモデル」として発表されています。

 「システム1」とは、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンが著書などで広く紹介したことで知られるようになった“直感的な判断”を意味します。じっくり考える分、判断が遅い「システム2」と区別されます。

 そして、TypeSafe AIは「ソフトウェアが直接利用できる、迅速かつ構造化された意思決定をするために構築された、新しいクラスの最先端モデル」とされています。「強化学習による的確な意思決定(RLCD)」というトレーニング手法を使った新しいアーキテクチャです。情報を入力すると、非常に高速に処理され、判断だけが戻ってくるという仕組みです。

 判断のみに特化しているため、料金が非常に安く、入力100万トークンあたり0.042ドル、出力は無料です。アカウントを作成すると、5ドル分のトークンが無料で入手できるのですが、かなり使っているにもかかわらず、まだ使い切っていません。後述する敵エースとのバトルでは、自機は0.2秒ごと、敵エースは0.8秒ごとに2種の入力をして、約2分間のバトルをしました。入力の合計は約300万トークンでしたが、費用は0.126ドル、約19円でした。

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