有料サービスに移行させるには性能が課題に
過去、Stability AIはSDやSDXLを無料で自由に扱えるライセンスで公開したことで、画像生成AIの普及や後発企業を生み出しました。しかし、その普及によって生まれた利益を大きく得られてはいません。虎の子のSD3を通じて有料ユーザーへと移行させていきたいという本音があることは感じられます。しかし、無料状態に慣れたユーザーを、商用利用のための月20ドルの有料サービスへと誘導するハードルには非常に高いものがあります。しかも、肝心のSD3Mの性能には課題が見えています。
SD3Mはかなり厳しい船出となったと言えるでしょう。果たしてStability AIは、この状況を乗り越えられるのでしょうか。
筆者紹介:新清士(しんきよし)
1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。
※訂正:言語モデル(T5 XXL)に関する表現に誤解があったため訂正しています。(2024年6月25日15時21分)
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第150回
AI
無料でここまで? 動画生成AI「LTX-2.3」はWan2.2の牙城を崩すか -
第149回
AI
AIと8回話しただけで“性格が変わる” 研究が警告する「おべっかAI」の影響 -
第148回
AI
AIが15万字の小説を1週間で執筆──「Claude Opus 4.6」が示した創作の未来 -
第147回
AI
ゲーム開発開始から3年、AIは“必須”になった──Steam新作「Exelio」の舞台裏 -
第146回
AI
ローカル音楽生成AIの新定番? ACE-Step 1.5はSuno連携で化ける -
第145回
AI
ComfyUI、画像生成AI「Anima」共同開発 アニメ系モデルで“SDXL超え”狙う -
第144回
AI
わずか4秒の音声からクローン完成 音声生成AIの実力が想像以上だった -
第143回
AI
AIエージェントが書いた“異世界転生”、人間が書いた小説と見分けるのが難しいレベルに -
第142回
AI
数枚の画像とAI動画で“VTuber”ができる!? 「MotionPNG Tuber」という新発想 -
第141回
AI
AIエージェントにお金を払えば、誰でもゲームを作れてしまうという衝撃の事実 開発者の仕事はどうなる? -
第140回
AI
3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に - この連載の一覧へ






