ブルメスターの高級オーディオでハイレゾを聴いてみた
メルセデスのカーオーディオシステムは、ドイツのハイエンドオーディオブランド「ブルメスター」が手掛けています。どのくらいハイエンドかというと、フラグシップのモノーラルパワーアンプ159にはペア4400万円というプライスタグがついているほど。
そこで、日本で唯一のハイエンドオーディオ雑誌「ステレオサウンド」の230号で、自宅のオーディオシステムを晒した部員Kがチェックしてみました。ちなみに部員K、元ステレオサウンド誌の編集部員だったりします。
音源として、部員Kが普段使っているストリーミングウォークマン「NW-A300」シリーズに入っているハイレゾファイル(96kHz/24ビット)を使おうと、車両とUSB接続。ですが、Android AUTOが起動するとかで上手くいかず。ならばとBluetoothで接続。品位の高いプレイバックに「なるほど」と思うものの、全般的に鮮度感が足りない様子。
また、Bluetoothではハイレゾファイルのアートワーク(ジャケ写)を送らないのか、メルセデス側が拾ってきたアートワークに代わってしまう模様。結局、ウォークマンに入っている音源をUSBメモリにコピーしての試聴となりました。ちなみにアートワークは変わりませんでした。
ゆみちぃ部長達が歌う「この盾に、隠れます。」を聴いてみると、見事なまでのピラミッドバランス。そこでイコライザー設定をみると、BASSがプラス2、MIDがプラス1だったので、いったんフラットに。クラシックはこれでもいいかなと思うのですが、ポップスやジャズの場合だと低域のキレに物足りなさを覚えるところ。
そこでソニーのモニターヘッドホン「MDR-M1ST」を参考にしながら帯域バランスを調整。BASSをマイナス2、HIをマイナス1としたほか、声が耳元でなっている感じがしたので、アコースティックセンターを少し前にしてみました。
ClariSの2人が、YouTubeチャンネルTHE FIRST TAKEにてオーケストラをバックに歌いあげた「コネクト」は、オフマイク気味のオーケストラとオンマイクで採られた2人の声の描き分けが見事。高解像度をひけからさないあたりがブルメスターらしいところ。実に聴きごたえのあるプレイバックで、数多あるカーオーディオの中でも、かなりレベルの高いシステムであるといえそうです。
そんなことをしているうちに、夕方に……。車内にはイルミネーションが灯り始めました。「なんですか、これ?」とゆみちぃ部長。この車内イルミネーションが実にドイツ車らしいではありませんか。デフォルトは紫っぽい色だったのですが、部長は色をいじりはじめて、選んだのはピンク。自分で選んでいながら大笑いされていました。
この連載の記事
-
第491回
自動車
ボルボの電動SUV「EX30」は価格と性能のバランス良し! 乗って実感したオススメポイント5つ -
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい -
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り - この連載の一覧へ