後部座席のテーブルは使い方次第で便利に
後席に話を進めると、ドリンクホルダーの多さが印象的。座席あたり内張りに2つ、テーブルに2つあります。テーブルの耐荷重は2kgで奥行きも狭いことから、ノートPCを載せてゴリゴリ仕事するというのは難しいですが、お弁当を食べる時などには便利です。
チルトアップ機能もHonda車らしい装備。後席を荷室として使う時に助かります。
プライバシーシェードも用意。足元は広いですし、装備も充実していることから「ちょっとしたSUVよりも快適では?」と。
合流や追い越しは厳しいが高速巡航は不満なし
軽自動車で気になるのは「高速道路での巡行はどうなの?」ということ。これは前回の試乗では首都高だったこともあり、速度はそれほど出していなかったのですが、今回は湾岸線やアクアラインを走ります。ということで、試してみることにしましょう。
やはり自然吸気エンジンの辛さは感じざるを得ません。特に合流時などは、アクセルをベタ踏みしても、なかなか車速が上がらず。何よりエンジンから結構な音が聞こえます。加速に関してはドライブモードセレクターをSにすれば、かなり改善するという印象。
巡行に関しては意外と安定しており、法定速度の範疇なら快適そのもの。さらにHonda SENSINGの「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」と「車線維持支援システム(LKAS)」の組合せで左側車線巡行もラクラクで、まったりのんびりにピッタリです。
また、高速道路には渋滞がつきもの。渋滞でもHonda SENSINGならラクラク、とクルーズコントロールボタンを押すも、「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」は動くも「車線維持支援システム(LKAS)」は動かず。どうやら低速時に「車線維持支援システム(LKAS)」にオンしても機能しないようす。高速走行中にオンにするとそのまま渋滞でも動いているようなので、高速道路に乗った時は常にクルーズコントロールをオンにしておいた方がよいかもしれません。
スマホで車内の操作ができる
快適さをアップさせるのが、スマホでの各種機能です。
スマホからエアコンなどの操作ができるほか、エンジンを始動させることもできます。これがロケ先で実に便利。車内を温かく(涼しく)しておくといったことができるのですから。この手の機能は電気自動車や普通車では見かけていますが、ついに軽自動車にまで、と思うと感慨深いものがあります。
ただ、惜しむらくはHondaユーザーならおなじみの「Total Careアプリ」とは別というところ。さらに「インターナビ・リンク」をスマートフォンで利用するためのアプリ「Intarnavi Pocket」もあったりします。これらはできれば統合してほしいですね。
確かに軽自動車らしくエンジンは非力ですが、それを除けば不満が少ないクルマというのが正直な感想。N-BOXは幾年にもわたり日本でイチバン売れたクルマですが、それを納得するデキ栄えでした。
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