新車を買った情報2023第122回

マツダ改良型ロードスター 旧RFオーナーが気になるところ

文●四本淑三

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マツコネを全グレードに適用し画面を大型化

 細かい数字を見なくても良いと思えるのは「マツコネのモニターが8.8インチに大型化」したこと。これまで非装着だったグレード「NR-A」や「S」に標準装備されるのも歓迎したいところです。というのもロードスターにバックカメラはあった方が安全で、マツコネはそのモニターとして使えるからであります。ご購入の際にはオプションでバックカメラの追加をご検討ください。

 特にRFはルーフの開閉状態に関わらず、でっかいリアピラーのおかげでバックする際の後方視界はよろしくありません。一応「後退時検知機能」も追加されましたが、その検知能力は100%信頼できるものではないはずです。

 もう一つマツコネ絡みで個人的に一番気に入っているのは、前世紀の亡霊のようなCD/DVDプレイヤーの設定が無くなったこと。必要がなくてもRFには付いてきてしまい、レスオプションもないのには閉口いたしました。

 あとはコネクテッド機能が付きました。救援が呼べるやつ。なくてもいいけど、あった方がいい装備でしょう。

新モード「DSC-TRACK」とデファレンシャルギアの更新

 次は乗ってみるまで分からないけれど非常に興味深いものが2つ。

 姿勢制御のプログラムが更新され、「DSC-TRACK」という新モードが追加されました。ロードスターのDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)はボッシュのビークルダイナミクスコントロール2.0が基盤と聞いておりますが、これを利用して不安定な挙動の発生を予測するとブレーキを効かせ、クラッシュを防ぐものということです。もっともサーキット走行用のモードで、公道を大人しく走っている限り関係なさそうなモードですが、これまでは限界付近になるとすぐ介入するので、サーキットを走る人には嫌われがちな機能でした。今回は果たしてどうでしょう。実際のレースを通じて開発され、意図的なスライド走行にも対応するということです。

 電気が絡まないトラクション制御としては、LSD(リミテッド・スリップ・デフ)が「アシンメトリックLSD」へ更新されています。「加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることでクルマの旋回挙動を安定させる」となかなか分かりにくいですが、加速時にはLSD効果を弱めて軽快なハンドリングを、減速時にはLSD効果を強くして荷重が抜けて不安定になるリアの挙動を安定させるのが狙い。この負荷がかかる方向で差動制限を切り替える仕組みはカムリングによるもので、無負荷ならオープンデフに近い状態になるはず。ならば機械式LSDとのいいとこ取りのようにも思え、実際にどのような乗り味になるのか気になるところ。

 これに合わせてパワーステアリングのアシスト制御も更新したそうで、相変わらず狭いところを突いてくる開発チームであります。

レーダークルーズコントロールの搭載

 今回のマイナーチェンジの一番のウリはレーダークルーズコントロール、マツダが呼ぶところの「MRCC」の搭載でしょう。ロードスターはノーズが低いためセンターにミリ波レーダーのディバイスを載せられず、先行車の追尾ができない。だから今までは車速固定式のクルーズコントロールしか載っていませんでした。

 うちのRFもその古臭いクルコン付きで、最初のうちは面白かったのですが、クラッチを踏んでギアを落とす度にレジュームをかけなければならず、面倒で使わなくなりました。レーダー追尾式で車速を自動制御してくれても、手動変速なら適用速度の範囲も狭くて似たようなものになると思うのですが、果たして。

 あ、もちろん自動変速機付きは全車速追従機能付きです。

新色の追加とホイールのデザイン

 あとは見た目に関するところ。灯火類がすべてLED化されたそうです。というリリースを読んでうちのRFがフルLEDではなかったことを初めて知った私でございます。

 そしてホイールのデザインがカッコ良くなっていること。特にRFのホイールはなかなか良いので、中古で出回るようになったら欲しいかもしれません。

 内装では「S Leather Package」のシートにスエード調のレガーヌが採用されて、ファブリックシートの質感の向上に一役買っています。そして「S Leather Package V Selection」では、NA型でお馴染みVスペシャルを想わせるタンの内装が復活! パンチングホール付きのナッパレザーシートも高級感があって気持ち良さそうです。夏は熱いと思いますが、そこは我慢します私なら。

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